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ピープルツリーのアイテムの向こうに、笑顔の生産者たちがいます

「ピープルツリー」はフェアトレードカンパニー株式会社のフェアトレード専門ブランド。
フェアトレード・ファッションの世界的パイオニアであり、エシカルで地球環境にやさしく、サステナブル(持続的可能)なファッションを、約30年に渡ってつくり続けています。


フェアトレードはビジネスの方法の一つですが、経済途上国の人たちにとっては、フェアな市場に参加できることにより労働環境や仕事の機会を生み出すというとても大きな意味を持ちます。


アジア、アフリカ、中南米などの18ヵ国約145団体と共に、オーガニックコットンをはじめとする衣料品やアクセサリー、食品、雑貨など、できるだけその地方で採れる自然素材を用いた手仕事による商品を企画開発・販売しています。私たちは、手仕事を活かすことで、途上国の経済的・社会的に立場の弱い人びとに収入の機会を提供し、公正な価格の支払いやデザイン・技術研修の支援、継続的な注文を通じて、環境にやさしい持続可能な生産を支えています。


イギリスでは2001年設立の姉妹会社「People Tree Ltd」を展開しています。


ピープルツリーでの買いものは、エシカルでフェアトレード、サステナブルな行動であったことを確実に証明します

ピープルツリーは、お客さまに「ファストファッションを選ばないお買いもの」方法として、「フェアトレード・アイテムのお買いもの」を提案しています。


ファストファッション業界は服やアクセサリーを驚くほど安く販売しています。それは「安い商品を買いたい」というお客さまの飽くなき需要に支えられているため、ビジネスとしては成立しています。しかし、服をつくる人たちの労働環境や、児童労働、環境や汚染や地球温暖化に多大な悪影響を与えています。


たとえば、2013年4月にバングラデシュの首都ダッカ近郊で1100人以上の犠牲者を出した、衣料品工場の崩落事故が起こりました。この工場では、ヨーロッパの複数の大手ファッションメーカーが生産しており、以前からその安全管理が疑問視されていました。




その一方で、ピープルツリーの生産パートナーたちが、自分たちの村でいきいきと仕事をする様子をご覧ください。


ファストファッションの工場は主に都市部にあり、雇用者が単身でスラム街に住んで仕事をすることが多いのですが、ピープルツリーの生産者は、農村部など家族と共に生活する場所で仕事をしています。日本と異なり、途上国では電力の安定的な供給は難しいので、大規模な電力や機械を使わずに仕事ができるようにしています。

働き手の多くは女性です。女性が外に出て働くことは少ない地域の場合、お子さんの面倒を見ながら、編み物や刺繍・縫製などの仕事をできるように、家でできる仕事を提供しています。

また、女性が仕事をするために幼児が通う保育施設や学校をつくっている団体もあります。




ピープルツリーは商品がフェアトレードであるだけではなく、フェアトレードを専門に行う団体としての世界フェアトレード連盟(WFTO)の認証を受けており、「フェアトレードの10の指針」を守った活動を行っています。


多くのデザイナーや有名人とコラボレーションしています

ピープルツリーのアイテムは、自社スタッフがデザインを行っています。


日本の市場できちんと売れるように、デザイナーたちは、商品デザインのためにトレンドや流行をチェックしています。


一方で、現地の伝統手法である手織り、手刺しゅう、草木染め、手編み、ブロックプリントなど、手仕事によるその土地の伝統技術を積極的に採用するよう努めています。


生産者たちは真新しい流行を追いかけるよりも、独自に持っている技法を活かして継承することで、他にはない個性的なものづくりをしています。


また、2007年からは有名デザイナーや企業とのコラボレーションによる商品企画の販売を開始しました。こうしたコラボレーションにより一層、期待される品質が上がっています。



ものづくり、配送にも環境に配慮しています

「森を壊さない」「水を汚さない」「空気を汚さない」「人と命を守る」「無駄にしない」という5つの環境ポリシーを掲げ、順守しています。


染色は発ガン性物質を含まないアゾフリー染料を使い、草木染めを推進しています。また、プリントは生物分解されないポリ塩化ビニルが、含まれない顔料を使用しています。

アップサイクルも推進しています。中古のサリー生地を活用して衣類やバッグや雑貨などに作り変え、ニット製品を作る際に余剰した毛糸を集めて、さまざまな色違いを楽しめるリサイクルウールのアイテムとして衣類やバッグ雑貨など作り変えるなどの、「素材のリサイクル」を積極的に行っております。


また、製品の個包装には、生産者たちが入手できる中で最も環境に優しい梱包素材である、ポリプロピレン素材の透明袋を使用しています。私たちは数年をかけて、農村地域で活動する生産者パートナーが、ポリプロピレン製の袋を調達できるようにしました。農村部ではぜいたく品と考えられているのです。


将来的には、生分解可能な袋を使いたいと思っていますが、日本やイギリスでは、まだほとんど流通していません。残念ながら、フェアで持続可能なファッションブランドを展開するにあたって、現段階ではほかの選択肢がありません。


私たちはオーガニックコットンやCO2の排出量が少ない手仕事を大切にした生産、環境に優しい染色、船便での輸送といった分野でのパイオニアであり、人と地球にやさしい新たな貿易のかたちを確立しようと努力を重ねています。


「ピープルツリー」のブランド名に込めた想い

「ピープルツリー」とは、文字通り、「人」と「木」を表します。


「人」は、つくり手(生産者)であり、お客さま(消費者・売り手)であり、ピープルツリーのサポーターの方々でもあります。また、地球上の人類みなをも意味し、「木」は、人にとって最も身近な自然のひとつでもあり、自然環境や生態系を象徴するもの、という意味をもたせています。


人も木も、地球上の生きとし生けるものが調和し共生できる、フェアでサステナブルな世界を共につくっていきたい、という思いを表した名前です。


さらに“ピープル” と “ツリー” の音の響きも、きらっと美しい、平和的なイメージがあります。


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