エル・セイボ

団体がある国
ボリビア
設立
1977年
商品

カカオ豆の生産
団体概要
有機栽培のカカオ豆を届けてくれている生産者団体のひとつです。人気のフェアトレード・チョコレートの原料になっています。
歴史・背景
1960年代にボリビア北部のアルト・ベニ地方(標高400m)に元鉱山労働者の人びとが移住し、カカオ豆の栽培を始めましたが、260km離れた商都 ラ・パス(標高3,800m)までの輸送手段をもたず、生産物は買い付けにやってくる仲買人に言い値で買い叩かれる状態でした。困窮した農民たちが自力で出荷できるように共同でトラックを購入し、1977年に組合を結成したのが始まりです。

名前の由来は「不死身の木・エルセイボ」(日本名:カイコウズ)という樹木の名前から付けられました。この木は一度伐採されても元の美しい木に蘇るといわれ、困難に立ち向かう農家の人々の強い意志を反映しています。
活動内容

組合員からカカオ豆を買い取り、国内外に販売しています。化学肥料や農薬を使わない有機農法を実践し、カカオ豆に付加価値をつけて販売することを可能にしました。1983年には首都ラ・パスにカカオ豆の加工工場を設立。工場や事務局のスタッフは農民から選ばれた代表が2~4年の任期で担当しています。現在は1,200件の農家が加盟する大きな組織となりました。
活動の広がり・生産者へのメリット

技術向上のために指導員を派遣したり、医療保険制度などの相互扶助活動を行ったりしながら発展を続けています。また、組合員の子どものための奨学金制度があり、大学卒業後にエル・セイボで働く子どもたちもいます。

ピープルツリーのフェアトレード・チョコレートのパッケージの裏面にあるカカオポイントを集めると、カカオ豆の苗木を贈ることができます。近年、気候変動の影響でカカオの実を台なしにする病害虫にエル・セイボは苦しんでいます。そのため被害にあった木を切り、新しい苗木を植えることが急務となり、たくさんの苗を必要としています。ピープルツリーでは、お客さまから届いた10カカオのポイントにつき、成長の早い接木種の苗木を1本贈る活動をしています。

 

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