ひと押し、ひと押し、想いを込めて。
ピープル・ツリーのブロックプリント
ピープル・ツリーのアイテムに使われているブロックプリント。
プリント生地というと、手芸店などで見かける機械プリントを思い浮かべる人も多いかもしれません。
機械なら一瞬で大量の生地に絵柄をプリントできますが、ブロックプリントはそうはいきません。
受け継がれた伝統技術
手彫りの版木に染料をつけ、布地にひとつひとつハンコのように手作業で押しているのです。
そのため、同じプリントでもにじみやかすれ、色の濃淡など、少しずつ異なる表情があります。
手彫りで職人が作る木版
複数の版をずらしながら繰り返し押して、できあがるプリント
ブロックプリントは木版捺染(なっせん)とも呼ばれ、インドがルーツとされています。
その技法はヨーロッパやアジアなど世界各地へと伝わり、更紗捺染、
スクリーンプリントとそれぞれに発展を遂げてきました。
手間とコストのかかる作業のため、今ではインドやバングラデシュなど、
一部の地域でしか見ることができません。
ブロックプリントができるまで
①複数の版木を使って色を重ねるため、職人は柄に合わせて1版ずつ手で彫っていきます。
すべてを合わせたときにひとつの柄になるよう、寸分違わずにつくるのは職人ならではの技。
②手のひらよりひと回りほど大きな版木ができたら、染料をつけて生地にプリント。
ピープル・ツリーのデザイナーがオーダーした色に合わせて、アゾフリーの染料を調合します。
乾いたときに狙った色になるようにつくるのがポイント。
発がん性があるといわれているアゾ化合物を使用していない「アゾフリー」の染料を使用
③端から順に版を押していきます。色ごとに版木を変えて、ずれないように位置を合わせながら、
慎重にプリントを重ねます。版をずらしながら、繰り返し繰り返しプリントしたら、別の色の版に移ります。
継ぎ目が分らないように正確にプリントするには、高い技術力と経験、集中力が必要なのです。
作業台に置かれたまっさらな布。
これに版を押していきます。
端からスタート!
このコスモスプリントは、グレイのドット、グリーンのアウトライン、茎部分のピンク、花の中心のブルーの4版を使っています。
ブロックプリントの生産者
ピープル・ツリーのブロックプリントを手掛けている生産者のひとつは、
バングラデシュの「クムディニ・ハンディクラフト」。
貧しい人びとのための病院と看護学校を運営する、クムディニ福祉財団の生産部門です。
クムディニ・ハンディクラフトは、バングラデシュの女性の自立を図るため1980年に発足。
現在は1,500人あまりの人たちがブロックプリントや手織り、縫製などの生産に携わっています。
フェアトレードで得た利益は、クムディニ福祉財団の病院の運営費に使われ、
低所得の人びとが少額で治療や医療研修を受けています。
受け継がれた伝統と職人たちの技、立場の弱い人びとを助けるやさしい気持ちの詰まったファブリック……。
それがブロックプリントなのです。
スタッフおすすめのコーディネート
コスモスプリントシリーズ
コスモスをイメージした花柄を重ねてプリントした、コスモスプリントシリーズ。
落ち着いた色合いが大人らしい可愛さを引き出してくれます。
おすすめはブラウスとスカートをセットアップでコーディネート。
ワンピース風な着こなしで上品な雰囲気に。
MIXチェックプリントシリーズ
3種類のチェック柄がMIXされたワンピース。
秋らしい色調にピンクの色がアクセントになっています。
ふんわりとしたコクーンシルエットが、さりげなくてかわいい。
手織りシルクフォレストプリント
こちらはインドの生産者「サシャ・ハンディクラフト」から届いたブロックプリントアイテム。
手織りのシルク生地にフリーハンドやブロックプリントで描かれた、森の木々と雨、そこに生きるものたち。幻想的なプリントが美しいプリントです。
同系色のボトムと合わせて、やさしい雰囲気のオフィススタイル風に。
バッグに差し色をもってきて、アクセントにするのも◎
今なら一部セール対象になっています!ぜひこの機会にブロックプリントのアイテムをお手に取ってみてください。
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