サフィアによるフェアトレードセミナー オーガニックコットン編
9月3日、自由が丘店にてピープル・ツリー代表のサフィアによる
フェアトレードセミナーを開催しましたので、報告します。
9月は、イギリスでは「オーガニック・セプテンバー」と称して、
オーガニックアイテムに親しんでもらうためのさまざまなイベントや
プロモーション活動が展開される月間。
それにちなんで、今回のセミナーでは「オーガニックコットン」をテーマにしました。
コットンというと、ナチュラルで人にも環境にも優しいイメージがあるかと思いますが、
その栽培には大量の農薬と殺虫剤、水が使用されています。
コットンの畑は世界の耕作地の約2.5%ですが、
その土地になんと、世界で使用される殺虫剤の約16%、
農薬全体の7%が使用されていると言われています。
(オーガニックコットン協会より)
大量の農薬によって、農家の人たちの健康被害も深刻で
毎年2万人が亡くなり、300万人が慢性の健康被害に苦しんでいるそうです。
(WHO世界保健機構より)
また、最近起きている問題として、遺伝子組み換えコットンの問題があります。
殺虫剤不要という売込みだったのに大量の害虫が発生して、
コットンそのものの収穫も減り、採れた綿も品質が良くなかったり、
周辺の畑の作物も被害を受けたり、農家に多大な経済的損害を与えています。
借金を苦に、自殺をする人の数が激増しました。
その結果、インドでは2014年までの20年間で27万人もの農家が自殺したといわれています。
一方、オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を3年以上使っていない畑で
農薬や化学肥料を使わずに栽培されたコットンのことを言います。
栽培や収穫に手間がかかりますが、畑で働く人々の健康と暮らしを守ることができます。
コットンだけでなく、オーガニックのトマトやナス、粟なども育てられていて
副収入になるほか、農家の人々の食卓を豊かにしているそうです。
また、オーガニックコットンを栽培することによって支払われる
「プレミアム(割増金)」の積み立てにより、
使用する水が少なくて済む灌漑設備を整えたり、
子どもたちの学校をつくったりと、地域社会にもその恩恵があります。
こういった様々なメリットから、ピープル・ツリーでは、積極的にオーガニックコットンを取り入れコットン製品の約8割のアイテムがインドのオーガニックコットンを使用しています。
混率も95~100%と高い割合です。
何故すべてのアイテムがオーガニックコットン100%でないかというと、着心地を考えて
フィット感が大事なインナーや、スリムなシルエットのアイテムには
ストレッチ性をもたせるためにポリウレタンを混合しているからです。
また、流通の課題や、洪水が起こりやすいという自然環境の条件などから
オーガニックコットンの調達が難しかったバングラデシュでも、
これから少しずつオーガニックコットンの製品をつくれるよう、取り組みを進めています。
2013年にサフィアがインドのオーガニックコットンの畑を訪れた時の様子を
動画にまとめているので紹介します。
ピープル・ツリーの商品についているタグ
またピープル・ツリーでは、オーガニックテキスタイル世界基準(GOTS)認証を取得しています。
このロゴマークがついている商品は、
原綿がオーガニックと認証されているコットンを70%以上用いて、
GOTS基準の定める必須条件を満たし、
生産・加工・保管・梱包・ラベリング・流通に至るすべての工程において
他の商品や禁止薬品などによる汚染がないことを、認証機関が審査して認定したものです。
こうした取り組みに共感を呼び、これまで著名なデザイナーとのコラボレーションも実現してきました。
今シーズンでは、ザンドラ・ローズの復刻デザインをオーガニックコットンにプリントしています。
ちなみに、オーガニックは栽培方法で、フェアトレードは貿易の仕組みです。
オーガニックコットンだからといって、必ずしもフェアトレードではありませんが、
ピープル・ツリーでは、その2つを実現しています。
当日参加してくださった中には、
ピープル・ツリーでのお買いものを良くしてくださるお客さまや
高校生や大学生といった若い方も多くいました。
また、アパレル業界に勤める方もいて、それぞれの視点で
「どうやったら、オーガニックコットンやフェアトレードの良さを伝えられるか?」
という問題意識を質問いただきました。
サフィアは、お買いものをする側には力があること、
オーガニックコットンを扱う会社に対して、GOTS認証について尋ねたり
もっと取り扱いを増やしてもらうように伝えていくことで
企業の意識が変わることがある、とコメント。
また、ファッションの裏側にある事実を知ることも大事。
知ることは、行動が変わるきっかけになります。
肌ざわりの良さや、おしゃれをする高揚感だけでなく、
つくっている人にも環境にも優しいものを身に着けることも、
「気持ちよさ」に関わってくるのでは。
オーガニックコットンやフェアトレードの良さを知り、
それぞれの言葉で発信する人たちが増えていくことで、
つくり手の環境も変えていけることにつながります。
ぜひ、フェアトレードやオーガニックのお買いものを
日々の生活の選択肢に取り入れてみてください。
フェアトレードセミナーを開催しましたので、報告します。
9月は、イギリスでは「オーガニック・セプテンバー」と称して、
オーガニックアイテムに親しんでもらうためのさまざまなイベントや
プロモーション活動が展開される月間。
それにちなんで、今回のセミナーでは「オーガニックコットン」をテーマにしました。
コットンというと、ナチュラルで人にも環境にも優しいイメージがあるかと思いますが、
その栽培には大量の農薬と殺虫剤、水が使用されています。
コットンの畑は世界の耕作地の約2.5%ですが、
その土地になんと、世界で使用される殺虫剤の約16%、
農薬全体の7%が使用されていると言われています。
(オーガニックコットン協会より)
大量の農薬によって、農家の人たちの健康被害も深刻で
毎年2万人が亡くなり、300万人が慢性の健康被害に苦しんでいるそうです。
(WHO世界保健機構より)
また、最近起きている問題として、遺伝子組み換えコットンの問題があります。
殺虫剤不要という売込みだったのに大量の害虫が発生して、
コットンそのものの収穫も減り、採れた綿も品質が良くなかったり、
周辺の畑の作物も被害を受けたり、農家に多大な経済的損害を与えています。
借金を苦に、自殺をする人の数が激増しました。
その結果、インドでは2014年までの20年間で27万人もの農家が自殺したといわれています。
一方、オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を3年以上使っていない畑で
農薬や化学肥料を使わずに栽培されたコットンのことを言います。
栽培や収穫に手間がかかりますが、畑で働く人々の健康と暮らしを守ることができます。
コットンだけでなく、オーガニックのトマトやナス、粟なども育てられていて
副収入になるほか、農家の人々の食卓を豊かにしているそうです。
また、オーガニックコットンを栽培することによって支払われる
「プレミアム(割増金)」の積み立てにより、
使用する水が少なくて済む灌漑設備を整えたり、
子どもたちの学校をつくったりと、地域社会にもその恩恵があります。
こういった様々なメリットから、ピープル・ツリーでは、積極的にオーガニックコットンを取り入れコットン製品の約8割のアイテムがインドのオーガニックコットンを使用しています。
混率も95~100%と高い割合です。
何故すべてのアイテムがオーガニックコットン100%でないかというと、着心地を考えて
フィット感が大事なインナーや、スリムなシルエットのアイテムには
ストレッチ性をもたせるためにポリウレタンを混合しているからです。
また、流通の課題や、洪水が起こりやすいという自然環境の条件などから
オーガニックコットンの調達が難しかったバングラデシュでも、
これから少しずつオーガニックコットンの製品をつくれるよう、取り組みを進めています。
2013年にサフィアがインドのオーガニックコットンの畑を訪れた時の様子を
動画にまとめているので紹介します。
ピープル・ツリーの商品についているタグ
またピープル・ツリーでは、オーガニックテキスタイル世界基準(GOTS)認証を取得しています。
このロゴマークがついている商品は、
原綿がオーガニックと認証されているコットンを70%以上用いて、
GOTS基準の定める必須条件を満たし、
生産・加工・保管・梱包・ラベリング・流通に至るすべての工程において
他の商品や禁止薬品などによる汚染がないことを、認証機関が審査して認定したものです。
こうした取り組みに共感を呼び、これまで著名なデザイナーとのコラボレーションも実現してきました。
今シーズンでは、ザンドラ・ローズの復刻デザインをオーガニックコットンにプリントしています。
ちなみに、オーガニックは栽培方法で、フェアトレードは貿易の仕組みです。
オーガニックコットンだからといって、必ずしもフェアトレードではありませんが、
ピープル・ツリーでは、その2つを実現しています。
当日参加してくださった中には、
ピープル・ツリーでのお買いものを良くしてくださるお客さまや
高校生や大学生といった若い方も多くいました。
また、アパレル業界に勤める方もいて、それぞれの視点で
「どうやったら、オーガニックコットンやフェアトレードの良さを伝えられるか?」
という問題意識を質問いただきました。
サフィアは、お買いものをする側には力があること、
オーガニックコットンを扱う会社に対して、GOTS認証について尋ねたり
もっと取り扱いを増やしてもらうように伝えていくことで
企業の意識が変わることがある、とコメント。
また、ファッションの裏側にある事実を知ることも大事。
知ることは、行動が変わるきっかけになります。
肌ざわりの良さや、おしゃれをする高揚感だけでなく、
つくっている人にも環境にも優しいものを身に着けることも、
「気持ちよさ」に関わってくるのでは。
オーガニックコットンやフェアトレードの良さを知り、
それぞれの言葉で発信する人たちが増えていくことで、
つくり手の環境も変えていけることにつながります。
ぜひ、フェアトレードやオーガニックのお買いものを
日々の生活の選択肢に取り入れてみてください。
(ピープル・ツリー PR担当 スズキヒロミ)