「今こそもっとフェアな世界へ Build Back Fairer!」 フェアトレードで実現する「人に地球に」より良い未来
5月8日は「世界フェアトレード・デー」
毎年5月の第2土曜日は、世界フェアトレード・デー。今年は5月8日(土)です。
WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)に加盟する 世界76ヵ国、約400団体のフェアトレード組織と生産者組織を中心に、 フェアトレードをアピールするためのイベントやキャンペーンが各国で開催されます。
★世界フェアトレードデー特設ページ(英語のみ)
日本ではこの1日だけでなく5月を「フェアトレード月間」としてフェアトレードを盛り上げてきました。
厳しい状況下に見出す「フェアトレードの可能性」
昨年5月、ピープルツリーでは、コロナ禍でロックダウンしたインドの生産者団体「サシャ」代表でWFTO理事長のルーパさん、「タラ・プロジェクト」代表のムーンさんをゲストに、初めてオンラインイベントを開催。コロナ禍におけるフェアトレード団体のグローバルな活動、地域密着の現場での活動、今必要とされることについてお話を伺いました。
新型コロナウイルスは、世界中の人々を巻き込んでそれぞれの生活を劇的に変えました。特に、もともと弱い立場にあった人たちをさらに厳しい状況に追い込み、「ウイルスではなく、貧困によって死んでしまう」といわれるほどの死活問題を招きました。
しかし、ルーパさん、ムーンさんのお二人は厳しい状況であることは間違いないが、「だからこそ、世界中の人々との連帯を感じ、フェアトレードの可能性に希望を見出している」と力強くおっしゃいました。
「サシャ」代表のルーパさん(左)と「タラ・プロジェクト」代表のムーンさん(右)
「サシャ」から届いたピープルツリー商品 >
「タラ・プロジェクト」から届いたピープルツリー商品>
あれから1年、コロナ禍の収束はまだ見通せません。インドやバングラデシュでは昨年後半にいったんは感染者が減少して人びとの生活も少しずつ日常を取り戻していたものの、今年3月中旬から再び感染が拡大して、4月からはロックダウンが再発令されています。また、日本や欧米などフェアトレード商品の買い手である国々で経済が停滞する中、生産国への発注は減り、生産パートナー団体の苦境は続いています。
そんな中、フェアトレードでつながるパートナーたちは、さまざまな工夫と努力でこの困難を乗り越えようとしています。アメリカやドイツで開催される国際的な商品展示会がコロナ禍のためオンライン開催になったことをピンチをチャンスに変える商機と捉え、新たな取引先を見つけるためWFTO事務局のサポートを得てデジタル・ブースを出展した生産者団体もあれば、衣料品の縫製技術を活かしてマスクを生産した団体もあります。
バングラデシュの生産者パートナー「アーティザン・ハット」
「アーティザン・ハット」から届いたピープルツリー商品>
アフターコロナに向けて「今こそもっとフェアな世界へ」
アフターコロナの時代には、利益や効率よりも人と地球を優先し信頼と透明性を大切にするフェアトレードの価値観が、ますます多くの人の心に響き広がっていくという期待と希望が、フェアトレード団体を勇気づけています。
コロナの影響を単なる「禍」と捉えて元の生活を取り戻そうとするのでなく、従来の暮らし方や価値観を見直し始めた人は増えています。「新しい生活」「新しい価値観」は、多くの人がそれまでに感じていた、行き過ぎた資本主義経済の中でがむしゃらに利益や効率を求めることへの疲弊や疑問を浮き彫りにしました。
一方で、飲食店や食材の生産者に「感謝と支援の気持ち」でお金を使うことが自然と広まったり、Stay Homeにそれぞれの工夫をこらしたように、消費の在り方や「何に幸せや充足感を感じるのか」に向き合う機会も増えました。
フェアトレードやオーガニックのものを選んで買うことが、自分の健康や満足だけでなく環境や働く人を守ることにつながるように、もっとフェアで「サステナブル=持続可能」な世界に変えていくためには、私たち一人ひとりの消費行動が大きな役割を果たします。
WFTOは今年、「Build Back Fairer!」というメッセージを発信しています。「今こそもっとフェアな世界へ!」- 行動や価値基準の見直しを迫られている今こそが、アフターコロナの世界を以前に戻すのではなく、もっと人にも地球環境にもやさしい、よりフェアな世界につくり直すターニングポイントなのです。
フェアトレードの目指す世界は、地球上に暮らす誰もが幸せであること、そしてCO2の排出をおさえた生産と循環型モデル(リユース、リサイクル、アップサイクル、リパーパス)を実現するサステナブルな経済。その世界の実現に、消費者である私達にできることは何でしょうか?
「ゆでガエル」の例え話があるように、ゆっくりと進む環境変化に私たちはなかなか気づけず、じわじわと迫る危機に対応する難しさがあります。コロナという劇的な環境変化を前に、私たちはより良い未来のために何を変えていったらよいのでしょうか?
SNSでフォトチャレンジによるアクションに参加しよう
今年WFTOは、フェアトレード月間に「Build Back Fairer!」(「今こそもっとフェアな世界へ」) のメッセージを広げ、もっとフェアでサステナブルな世界への復興に賛同することを表明する、フェアトレード・デーのフォトチャレンジへの参加を呼び掛けています。
ピープルツリーも、このアクションに参加します!
スタッフみんなでお気に入りのピープルツリーの服を着て、#BuildBackFairerのポスターを持った写真を5月8日(土)の世界フェアトレード・デーからSNSに投稿しています。
みなさんも、この「Build Back Fairer!」(「今こそもっとフェアな世界へ」) に賛同していただける方、ぜひピープルツリーと一緒に参加してください。
<フォトチャレンジ参加方法>
1. Build Back Fairerポスターをプリントアウトしてください。
ポスターのダウンロード
•A4サイズの白地ポスターはこちら>
•A3サイズや背景透明のポスターはこちら>
2.ポスターと一緒に写真を撮ります。
3.キャプションに「#BuildBackFairer」「#今こそもっとフェアな世界へ」と書いて、ご自分のSNSでシェアしてください(ハッシュタグを忘れずに)。
ハッシュタグ
「#BuildBackFairer」 「#今こそもっとフェアな世界へ」 は必ず入れてください。
ピープルツリーの服を着て参加くださる方は 「#ピープルツリー」 も入れてください。
フェアトレード月間の5月、ぜひ一緒に考え、行動していきましょう!
★フェアトレードのお買い物はこちら>