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記事: グローバル・ヴィレッジ誕生日に思うこと

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グローバル・ヴィレッジ誕生日に思うこと

ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジ ディレクターのムラタです。


二十数年も前のこと、サフィアと初めて出会った時の印象は今もくっきりと残っています。
どんより曇った梅雨のある日、私が手伝いで店番をしていた知人の陶器店に、辺りをぱっと明るくするような笑顔で「こんにちは~♪」とサフィアが入ってきたのでした。夫ジェームスの誕生日プレゼントを探していたところ、クラフト好きのアンテナが反応したそうです。



イギリスで仕事をしながら、環境・人権NGOの活動に関わり、フェアトレード団体Traidcraftのボランティア・レップ(商品を紹介販売するボランティア)もしていたという彼女は、日本でも自分が貢献できる活動はないかと情報を求めていました。



その少し前に2年ほどロンドンで暮らしていた私は、市民運動やNGOの会合がごく当たり前のように街のあちこちで開かれ、誰でも気軽に参加できたこと、普通の人々に交じって議員たちも気さくに意見交換していたのに驚かされました。日本にも、もっと気楽に、でも真面目に、世界で起きていることを知り、共感する人たちとともに自分に何ができるかをディスカッションできる場があったらよいのに、と思っていました。そんなこともあり、すぐさま彼女と意気投合。



後日、その店でナミビアの女性たちの手仕事による品々を、国の背景とともに紹介する企画展をやろう!ということになりました。サフィアは、ジェームスのお兄さんの結婚式のためにナミビアに行くことになっていて、ちょうど関心がそこに向いていたのでした。よりよい社会をつくるために自分にできることを考えてはすぐに実行、しかもとてもチャーミングに。そんなサフィアの姿は、私も含めたくさんの人の行動を促したと思います。



DMA-Chap1_GV_12サフィアと私が企画した「ナミビア展」の開催日が11月1日。
企画の主催者として紹介される団体名を、ジェームスの案「小さな村のようにお互いを大切にする社会」をイメージして「グローバル・ヴィレッジ」と決めました。



最初は小さなひとつの出会いが、どんどん次の共感できる人々とのコラボレーションに繋がり、さらに多くの人の心を動かし、大きなうねりとなってゆくのを感じます。グローバル・ヴィレッジが23年も続いたのも、たくさんの方々との出会いが私たちに元気と感動を与えてくれたからこそ。これからもみなさまの応援を支えに、前を進んでいきたいと思います。







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