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記事: 手仕事の技がたくさん詰まった手織りシルクシリーズ

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手仕事の技がたくさん詰まった手織りシルクシリーズ

秋冬の先行販売のシリーズから、今回は手織りシルク・ツイッグ&ドットプリントシリーズをご紹介。
この商品が生まれるには多くの人の手と、類まれなる技術が使われています。

手織りシルク・ツイッグ&ドットプリントシリーズの生地はひとつの村から生まれます。
村では蚕を育て、繭を煮て、糸口から何本か引いてまとめて縒り、1本ずつ糸を紡ぎます。
紡がれた糸は手織り機で1枚の生地へと。
細いシルクの糸を手織りするのは、根気と緻密さが必要な仕事です。
風合いを損なわず、衣服としての強度を保てるような生地を織ることができるのは、限られた職人だけ。
ピープルツリーは、この素晴らしいシルクを多くの人に大切に長く着てほしいと思い、織り手と二人三脚で技術を高めてきました。

 width= ピープルツリーのシルク生地が織れるのは、数人の職人しかいません。
 width= シルクの糸はこんなに細いのです。

また、プリントも手作業で行うハンドスクリーンプリント。
ハンドスクリーンプリントは1色ごとに版をつくります。
使う色の数に合わせて、刷っては乾かすという作業を繰り返します。
長い台の上に手織りのシルク生地を乗せ、上に版を置いて、両側から幅の広いヘラで染料をのばしていく……。
そのまま台の上で乾かして、次の版へと。ずれないように丁寧に版を置き、染料をのせてまた刷っていきます。
機械でプリントするのとは異なり、手間も時間もかかり、大量生産はできません。
だからこそ、得も言われぬ表情が生まれるのでしょう。

 width= 長い台を挟み、男性2人がかりでプリントします。

できあがった生地は裁断され、ミシンで洋服に仕立てていきます。
軽やかなシルク生地の縫製は難しく、技術を要します。
シルクの手織り生地は滑脱(やわらかい生地の縫い目に力が加わると縫い目が開いたりする現象)しやすいため、
デザインにも工夫が凝らされています。
着用時に余計な力が加わりにくい、ふわりとしたコクーン形やAラインなどのシルエットや、
できるだけ縫い目の少ないデザインを心がけ、縫い方も生地に適した方法を選んでいます。
そうやって、たくさんの人の手を借りながら、贅沢な一着が生まれました。

 width= ミシンがけが難しいシルク生地をていねいに縫製していきます。

今季の手織りシルク・ツイッグ&ドットプリントシリーズは、
“Scene of Mountains”というコレクションテーマを想起させる、山で色づく植物の図案をプリント。
ツイッグ(twig)は枝、ドットは水玉模様と木の実のふたつの意味を持たせました。
紅葉を思わせるイエロー系と、月夜や冬山の雰囲気をまとったブルー系の2色展開です。
手紡ぎの糸は機械で紡績した糸と違い、力加減や糸をひく速さによって強弱のあるうねりができるため、
ところどころ節が生まれ、生地にしたときに奥行きのある陰影が現われます。
生地独特のやわらかな光沢と、プリントのシックな色合いが互いを引き立て合っています。

 width= 左のトップスがブルー系、右のワンピースがイエロー系。ほかにチュニックタイプがあります。

 width= 手仕事ならではの表情のある生地は、大人の女性に人気です。

糸を紡ぐ、布を織る、プリントをする、縫製をする……。
すべての工程が手作業で行われているシルク100%の手織りシルクシリーズ。
人びとの想いが詰まった美しいシルクがいつまでも愛されるよう、願いを込めてつくっています。
ぜひ、一度お試しください。
きっとその上質な着心地に、ご満足いただけるのではないでしょうか。

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