手工芸生産者連盟(ACP)
- 団体がある国
- ネパール
- 設立
- 1984年
- 商品
- フェルト製品
- 団体概要
-
- 歴史・背景
- 1984年に貧困に苦しむ人びとや仕事を求める女性たちの支援を目的として1984年に設立されました。38人の生産者と5人のスタッフ、3つの技術部門で設立されたACP。現在では、約1,000人の職人(90%が女性)と60人のスタッフ、20の技術部門を持つまでに成長し、工場の広さも4,000m2から45,000m2にまで拡大しました。
- 活動内容
- カトマンズをはじめ、ネパール全域の辺境地域に住む1,200人の生産者が、フェルト製品などの生産に携わっています。伝統的な手工芸を市場の流行に合うよう、現代的なデザインや技術を取り入れ、融合させながら展開。また、ACPはヒマラヤ山脈のふもとに位置するため、周辺の環境を保護するために細心の注意を払っています。たとえば、下水処理設備や雨水利用システムの設置、再生紙の使用、ビニール袋の使用を控えるなど。さらに木工細工にはやわらかい若い木を使う、プリントの染料をオイルベースのものから水ベースのものに変える、染め物をする際に塩化水素の代わりに酢酸を使うなどの取り組みも行っています。最近では、染め物をするとき発生する蒸気をフェルト製品をつくる際に利用したり、陶器の焼成を石油燃料から電気に切り替えました。
- 活動の広がり・生産者へのメリット
- ACPに加入して半年が経過すると、生産者とその家族は医療手当を受け取ることができます。さらに4年間継続して仕事をすると、前年の収入に応じて手当が積み立てられ、退職金に充てられる制度もあります。また、4年以上継続して子どもを学校に通わせると最大3年間の月額手当が支払われます。このようにフェアトレードによって子どもたちへの就学支援や家族で利用できる保険制度など、数多くのプログラムを実施しています。
1996年に生産者同盟が結成され、生産者が権利や特権、責任について理解できるよう自ら活動するようになりました。この同盟から選ばれた9名のメンバーと経営メンバーは、毎月生産者に関する問題を話し合っています。
そのほか、貯蓄プログラムや衣服手当、産休・育休、緊急手当、予防や治療のための診療所、健康や教育、社会的問題についてのインフォーマル教育など、さまざまな取り組みがなされています。 - フェアトレード以外の活動
- 生産・技術・マーケティング支援
教育
環境保護
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