現役大学生、欧州から日本のフェアトレードを考えるvol.6
「フェアトレードフォートナイト参加したら思ってたのと何か違った。」
こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか、現在私はイギリスのフェアトレードファンデーションでインターンシップ活動をしており、FacebookやTwitterを中心に、メディア活動を担当しています。
先日までイギリスではフェアトレードフォートナイトというフェアトレードのイベントがありましたので、今回は私が訪れたイベントの様子をお伝えしていきたいと思います。
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まず、このイベントが何かというと、フェアトレードの推進を目的に1997年から始まった認知度向上イベントです。街中ではフェアトレードスクール、フェアトレードチャーチ、フェアトレードタウンといったコミュニティが各地でワークショップや勉強会を行います。私もこの期間中に個人的にインタビューや路上アンケートをしてきました。
まずイベント期間中のスーパーマーケットは特に大きなプロモーション活動がされているわけではなく、小さなポップが使われていたことを除けばいたって普通の風景でした。
こちらはSainsbury’sというお店のポップですが、「私たちのバナナ、砂糖は100%フェアトレード認証されています。」と買いてあります。
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路上アンケートでは、「あえてフェアトレード製品を選んで買いますか?」という質問をしてみました。消費者に注目をするために対象は国籍関係なく行いました。
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実はオランダでもまったく同じ質問で路上調査をしたことがあり、多くの方が「あえて買わない」と答えていましたが、イギリスでは結果が大きく逆転しました。
オランダ人はGo Dutch(割り勘にしよう)という言葉が出来てしまうほど「ケチ」で有名だそうで、どうしても割高に感じてしまうフェアトレード製品は一般消費者からするとあえて買いたいものではないのだと思います。
しかし実際にはどちらの国でもフェアトレードのシステムが機能しており、数多くの大型スーパーマーケットでも当たり前に販売されており、価格帯も多製品と十分に競争できるほどです。
次に私がフェアトレードフォートナイト期間中に訪れたイベントを紹介して行きます。
まず私が訪れたのはロンドンにある聖マリー教会です。
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ここではフェアトレードビッグブリューというイベントが行われており、フェアトレード製品を材料に使ったケーキやコーヒーをいただくことができました。しかしこれといったワークショップは行われておらず、他には物品販売ブースしか見つけることができませんでした。販売されていた製品はフェアトレード認証製品の他に、マグカップやピンバッチといったグッズがありました。
実は話しているうちに教会代表の方と仲良くなり、インタビューをさせてもらえることになりました。内容を簡単にまとめると、この教会はトレードクラフトフェアトレーダーとしてフェアトレード製品を販売することで教会の維持費を得ているのだそうです。フェアトレードの普及に関しては、イギリスでも消費者の需要の高まりをきっかけに5年程前からスーパーマーケットにも製品が並べられるようになったと教えてくれました。今でこそ様々なフェアトレード認証製品を発見することができますが、当初はお茶とコーヒーしかなかったそうです。
ちなみに日本でのフェアトレード費目別売り上げトップはコーヒーですね。
インタビューの様子は動画共有サイトに字幕付きで投稿しておいたので、お時間のある方は是非ご覧ください。
次に訪れたイベントはまた聖アンセム/聖セシル教会です。
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ここでも勉強会のようなことをしましたが、今回はディナー付きでフェアトレードの材料をふんだんに使ったものをいただきました。
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参加者の間では、 どこのスーパーマーケットでフェアトレード製品が買えるかや、大企業のスキャンダルについて話し合いがされていました。
これらのイベントに参加する前は、毎年4月に代々木公園で行われるアースデイのような大きなイベント拠点が設けられたり、パレードのようなものが行われるものかと思っていたのですが、いざ参加してみるとそうではなく、実際は小規模団体が各地でイベントや勉強会を一斉に開催する期間に過ぎないようです。日本でも普及イベントの日程を合わせれば出来ちゃいそうな感じです。
また、私の関わった限りですが、年配の方の参加者が多かった点にも驚かされました。
欧米にはフェアトレードを推進したり積極的に教育プログラムに取り入れている学校を認証するフェアトレードスクール認証というものがありますが、これらでもイベントが行われていたようで、メディアを通じてたくさんの子どもたちの活動を知ることができました。
Youtubeでもフェアトレードの普及の話を中心に海外のフェアトレード事情の話をしているので興味のある方は是非ご覧ください。
現在はイベントも終わり、次のプロジェクトのために色々と活動をしているところですがこれはまた次回の記事でお伝えしていこうと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
先日までイギリスではフェアトレードフォートナイトというフェアトレードのイベントがありましたので、今回は私が訪れたイベントの様子をお伝えしていきたいと思います。
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まず、このイベントが何かというと、フェアトレードの推進を目的に1997年から始まった認知度向上イベントです。街中ではフェアトレードスクール、フェアトレードチャーチ、フェアトレードタウンといったコミュニティが各地でワークショップや勉強会を行います。私もこの期間中に個人的にインタビューや路上アンケートをしてきました。
まずイベント期間中のスーパーマーケットは特に大きなプロモーション活動がされているわけではなく、小さなポップが使われていたことを除けばいたって普通の風景でした。
こちらはSainsbury’sというお店のポップですが、「私たちのバナナ、砂糖は100%フェアトレード認証されています。」と買いてあります。
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路上アンケートでは、「あえてフェアトレード製品を選んで買いますか?」という質問をしてみました。消費者に注目をするために対象は国籍関係なく行いました。
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実はオランダでもまったく同じ質問で路上調査をしたことがあり、多くの方が「あえて買わない」と答えていましたが、イギリスでは結果が大きく逆転しました。
オランダ人はGo Dutch(割り勘にしよう)という言葉が出来てしまうほど「ケチ」で有名だそうで、どうしても割高に感じてしまうフェアトレード製品は一般消費者からするとあえて買いたいものではないのだと思います。
しかし実際にはどちらの国でもフェアトレードのシステムが機能しており、数多くの大型スーパーマーケットでも当たり前に販売されており、価格帯も多製品と十分に競争できるほどです。
次に私がフェアトレードフォートナイト期間中に訪れたイベントを紹介して行きます。
まず私が訪れたのはロンドンにある聖マリー教会です。
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ここではフェアトレードビッグブリューというイベントが行われており、フェアトレード製品を材料に使ったケーキやコーヒーをいただくことができました。しかしこれといったワークショップは行われておらず、他には物品販売ブースしか見つけることができませんでした。販売されていた製品はフェアトレード認証製品の他に、マグカップやピンバッチといったグッズがありました。
実は話しているうちに教会代表の方と仲良くなり、インタビューをさせてもらえることになりました。内容を簡単にまとめると、この教会はトレードクラフトフェアトレーダーとしてフェアトレード製品を販売することで教会の維持費を得ているのだそうです。フェアトレードの普及に関しては、イギリスでも消費者の需要の高まりをきっかけに5年程前からスーパーマーケットにも製品が並べられるようになったと教えてくれました。今でこそ様々なフェアトレード認証製品を発見することができますが、当初はお茶とコーヒーしかなかったそうです。
ちなみに日本でのフェアトレード費目別売り上げトップはコーヒーですね。
インタビューの様子は動画共有サイトに字幕付きで投稿しておいたので、お時間のある方は是非ご覧ください。
次に訪れたイベントはまた聖アンセム/聖セシル教会です。
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ここでも勉強会のようなことをしましたが、今回はディナー付きでフェアトレードの材料をふんだんに使ったものをいただきました。
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参加者の間では、 どこのスーパーマーケットでフェアトレード製品が買えるかや、大企業のスキャンダルについて話し合いがされていました。
これらのイベントに参加する前は、毎年4月に代々木公園で行われるアースデイのような大きなイベント拠点が設けられたり、パレードのようなものが行われるものかと思っていたのですが、いざ参加してみるとそうではなく、実際は小規模団体が各地でイベントや勉強会を一斉に開催する期間に過ぎないようです。日本でも普及イベントの日程を合わせれば出来ちゃいそうな感じです。
また、私の関わった限りですが、年配の方の参加者が多かった点にも驚かされました。
欧米にはフェアトレードを推進したり積極的に教育プログラムに取り入れている学校を認証するフェアトレードスクール認証というものがありますが、これらでもイベントが行われていたようで、メディアを通じてたくさんの子どもたちの活動を知ることができました。
Youtubeでもフェアトレードの普及の話を中心に海外のフェアトレード事情の話をしているので興味のある方は是非ご覧ください。
現在はイベントも終わり、次のプロジェクトのために色々と活動をしているところですがこれはまた次回の記事でお伝えしていこうと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!