現役大学生、欧州から日本のフェアトレードを考えるvol.8
本場イギリスの世界フェアトレードデー2017!
みなさんこんにちは! だんだん暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
少し前のことになりますが、5月には世界フェアトレードデーがありました。
日本にいる私の友人はフェアトレード製品を買って写真で送ってくれましたが、皆さんはどのように過ごされたでしょうか?
2月にもフェアトレードフォートナイトというイベントがありましたが、これは消費国での認知度向上を目的にしたものだったのに対して、5月の世界フェアトレードデーでは生産国と消費国で良い関係を作るためのイベントだったように思います。
ピープルツリーでも認証を受けているWorld Fair Trade Organization (WFTO/世界フェアトレード機関) からもビデオプロジェクトがあり、Youtubeでご覧いただけます。フェアトレード関係者やサポーターがサプライチェーンのように腕を組み合って、強固な信頼関係と団結を表明しています。
●World Fair Trade Day 2017 Human Chain Invitation Trailer
フェアトレードやサステナビリティに対する勉強会も、日本を含め多くの国で行われたようですね。
さて、今回はそんな世界フェアトレードデーをロンドンからレポートして行きたいと思います。
オフィスで休憩
街中の雰囲気は2月のフェアトレードフォートナイト同様、普段との相違を見ることはできませんでしたが、新聞記事によると、小さなコミュニティや学校団体でフェアトレードの勉強会が行われたり、イベントが行われていたようでした。
記事にはフェアトレードバナナの衣装を着た子や、マグカップのプロップを持っている子の写真があり、その誇らしげな表情からはフェアトレードが社会に良いものとして、しっかりと教育されていることが感じとることができました。
フェアトレード製品を取り扱う専門店では割引キャンペーンも行われていました。
私はこの日、イギリスの南東に位置するサネット(Thanet)という港街のフェアトレードイベントに参加していました。
Thanet風景1
Thanet写真2
Thanet写真3
Thanet風景4 - 街を歩いていると、認証ロゴをアピールしている喫茶店を発見
Thanetは2008年にフェアトレードタウン認証を受けて以来、漸進的な活動をしていますが、この日は継続的な活動のための資金集めを目的としたコミュニティイベントが開かれていました。
ここには総勢100人以上の人が参加し、地元のコーラス隊やゴスペル隊が合唱を披露したり、フェアトレードクイズを楽しんだりしました。
●Thanet Fairtrade Initiative
http://www.thanetfairtradeinitiative.org.uk/
地元の合唱団
フェアトレードクイズ
クイズは三択で、10問あったのですが、みなさんにもそのうちの2問を出題してみたいと思います。
--------------------------------------------------------------------
①「世界の児童労働人口は何人でしょう?」
A. 4000万人
B. 7800万人
C. 1億6800万人
② 2月のフェアトレードフォートナイトのイベントのため、ロンドンに招待することになっていたオリーブオイルの生産者のビザの申請が、残念なことに却下されてしまいました。どこの国の生産者でしょう?」
A. パレスチナ
B.イラン
C.ギリシャ
--------------------------------------------------------------------
いかがですか? コミュニティのチャリティイベントにしては難易度が高いですよね
特に②については、最近のテロ活動により、イギリスの移民管理が厳重になっていることに合わせた、タイムリーなクイズだったようです。
答えは記事の最後に記載してありますのでご覧ください。
学生ボランティアと
仲良くなった学生ボランティアと一枚写真を撮りました。
ボランティアは学校でやらされてるの?と聞くと、「自分で参加することを決めたんだ」と誇らしげに語ってくれました。
さらに驚くことに、会場の入り口付近ではフェアトレードかるたが販売されていました。担当の人に話を聞いてみると、フロムジャパンという日本の国際研修機関とフェアトレードアイランドThanetが英日間の文化交流を深めることを目的につくったのだそうです。また、これは創作かるた活動と呼ばれており、Thanet以外でも、世界で1,000番目のフェアトレードタウンとして有名なくまもと市でも「フェアトレードシティくまもとかるた」を創作したことがあります。
Youtubeでも世界フェアトレードデーについての動画を出しているので、よろしければご覧ください。
●「今日はフェアトレードデー! World Fair Trade Day 2017!! 」
また、私はオフィスでフェアトレードゴールドの担当をしているのですが、今月はYoutubeページを持っていることがきっかけで、フェアトレードゴールドのSNS用公式プロモーションビデオプロジェクトを全任してもらえることになりました。
フェアトレードゴールドとは装飾品に使われる“金“のことで、主にウガンダなどのアフリカの国々で採掘されています。
実は、金はゴールドキャッチャーという道具と場所さえあればどこでも発見できるので、90パーセントの金が個人や小規模団体による採掘によって行われていると言われています。
金の採掘には金に含まれる不純物を取り除くために水銀が使われるのですが、小規模採掘では、この危険性について教育がされていないので、水銀による病気や環境破壊が問題となっています。日本でも水俣病が大きな問題になったことがありましたね。
現状ではイギリス国民の16%のみがこのフェアトレードゴールドを認知している状態で私のチームではさらなる認知度の向上を目指して活動しています 。
動画は既に公開されており、フェイスブックページでご覧頂けます。
●Fairtrade Gold
動画は30秒と短いですが、撮影のアポイントメントから構成、編集まで全て自分で行い、個人的にすごく収穫の多かったプロジェクトになりました。日本帰国後にフェアトレード認知度向上をするつもりでいるので、この経験を活かしていきたいと思います!
私のフェアトレード留学も残すところわずかとなり、日本への帰国が近づいてきました。
帰国後の活動のために温めていることがあるので、もう少しまとまってからお知らせしたいと思います!
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事をお楽しみに!
【クイズの答え】
① C ②A
少し前のことになりますが、5月には世界フェアトレードデーがありました。
日本にいる私の友人はフェアトレード製品を買って写真で送ってくれましたが、皆さんはどのように過ごされたでしょうか?
2月にもフェアトレードフォートナイトというイベントがありましたが、これは消費国での認知度向上を目的にしたものだったのに対して、5月の世界フェアトレードデーでは生産国と消費国で良い関係を作るためのイベントだったように思います。
ピープルツリーでも認証を受けているWorld Fair Trade Organization (WFTO/世界フェアトレード機関) からもビデオプロジェクトがあり、Youtubeでご覧いただけます。フェアトレード関係者やサポーターがサプライチェーンのように腕を組み合って、強固な信頼関係と団結を表明しています。
●World Fair Trade Day 2017 Human Chain Invitation Trailer
フェアトレードやサステナビリティに対する勉強会も、日本を含め多くの国で行われたようですね。
さて、今回はそんな世界フェアトレードデーをロンドンからレポートして行きたいと思います。
オフィスで休憩
街中の雰囲気は2月のフェアトレードフォートナイト同様、普段との相違を見ることはできませんでしたが、新聞記事によると、小さなコミュニティや学校団体でフェアトレードの勉強会が行われたり、イベントが行われていたようでした。
記事にはフェアトレードバナナの衣装を着た子や、マグカップのプロップを持っている子の写真があり、その誇らしげな表情からはフェアトレードが社会に良いものとして、しっかりと教育されていることが感じとることができました。
フェアトレード製品を取り扱う専門店では割引キャンペーンも行われていました。
私はこの日、イギリスの南東に位置するサネット(Thanet)という港街のフェアトレードイベントに参加していました。
Thanet風景1
Thanet写真2
Thanet写真3
Thanet風景4 - 街を歩いていると、認証ロゴをアピールしている喫茶店を発見
Thanetは2008年にフェアトレードタウン認証を受けて以来、漸進的な活動をしていますが、この日は継続的な活動のための資金集めを目的としたコミュニティイベントが開かれていました。
ここには総勢100人以上の人が参加し、地元のコーラス隊やゴスペル隊が合唱を披露したり、フェアトレードクイズを楽しんだりしました。
●Thanet Fairtrade Initiative
http://www.thanetfairtradeinitiative.org.uk/
地元の合唱団
フェアトレードクイズ
クイズは三択で、10問あったのですが、みなさんにもそのうちの2問を出題してみたいと思います。
--------------------------------------------------------------------
①「世界の児童労働人口は何人でしょう?」
A. 4000万人
B. 7800万人
C. 1億6800万人
② 2月のフェアトレードフォートナイトのイベントのため、ロンドンに招待することになっていたオリーブオイルの生産者のビザの申請が、残念なことに却下されてしまいました。どこの国の生産者でしょう?」
A. パレスチナ
B.イラン
C.ギリシャ
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いかがですか? コミュニティのチャリティイベントにしては難易度が高いですよね
特に②については、最近のテロ活動により、イギリスの移民管理が厳重になっていることに合わせた、タイムリーなクイズだったようです。
答えは記事の最後に記載してありますのでご覧ください。
学生ボランティアと
仲良くなった学生ボランティアと一枚写真を撮りました。
ボランティアは学校でやらされてるの?と聞くと、「自分で参加することを決めたんだ」と誇らしげに語ってくれました。
さらに驚くことに、会場の入り口付近ではフェアトレードかるたが販売されていました。担当の人に話を聞いてみると、フロムジャパンという日本の国際研修機関とフェアトレードアイランドThanetが英日間の文化交流を深めることを目的につくったのだそうです。また、これは創作かるた活動と呼ばれており、Thanet以外でも、世界で1,000番目のフェアトレードタウンとして有名なくまもと市でも「フェアトレードシティくまもとかるた」を創作したことがあります。
Youtubeでも世界フェアトレードデーについての動画を出しているので、よろしければご覧ください。
●「今日はフェアトレードデー! World Fair Trade Day 2017!! 」
また、私はオフィスでフェアトレードゴールドの担当をしているのですが、今月はYoutubeページを持っていることがきっかけで、フェアトレードゴールドのSNS用公式プロモーションビデオプロジェクトを全任してもらえることになりました。
フェアトレードゴールドとは装飾品に使われる“金“のことで、主にウガンダなどのアフリカの国々で採掘されています。
実は、金はゴールドキャッチャーという道具と場所さえあればどこでも発見できるので、90パーセントの金が個人や小規模団体による採掘によって行われていると言われています。
金の採掘には金に含まれる不純物を取り除くために水銀が使われるのですが、小規模採掘では、この危険性について教育がされていないので、水銀による病気や環境破壊が問題となっています。日本でも水俣病が大きな問題になったことがありましたね。
現状ではイギリス国民の16%のみがこのフェアトレードゴールドを認知している状態で私のチームではさらなる認知度の向上を目指して活動しています 。
動画は既に公開されており、フェイスブックページでご覧頂けます。
●Fairtrade Gold
動画は30秒と短いですが、撮影のアポイントメントから構成、編集まで全て自分で行い、個人的にすごく収穫の多かったプロジェクトになりました。日本帰国後にフェアトレード認知度向上をするつもりでいるので、この経験を活かしていきたいと思います!
私のフェアトレード留学も残すところわずかとなり、日本への帰国が近づいてきました。
帰国後の活動のために温めていることがあるので、もう少しまとまってからお知らせしたいと思います!
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事をお楽しみに!
【クイズの答え】
① C ②A