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記事: 2020年度 「フェアトレードの学校」ご報告

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2020年度 「フェアトレードの学校」ご報告

 


※写真は12月13日、自由が丘店での開催の様子


今年最後の日曜日である27日、オンラインで「フェアトレードの学校」納めとなりました。2016年9月からスタートして以来、記念すべき50回目の開催でした。

フェアトレードの学校は、衣食住の身近なことからフェアトレードや社会的課題について知り、考え、アクションを起こすきっかけの場としています。テーマによってはゲストをお招きして、具体的な活動やその源になる想いについてお話していただくことも。

今年は新型コロナの感染拡大予防のため、3・4月はお休みしましたが、世界中でフェアトレードを広めるキャンペーン月間である5月こそは何かしたい!という思いから、オンラインで再開。以降、2回開催した月もあり、2020年は全13回、延べ参加人数は476 名でした。これまでの4年間では、実に延べ1,500名以上にご参加いただいたことになります。

5月に開催した2回は120名、98名の参加申込みをいただき、オンライン開催にすることで、場所にとらわれず、人数制限なく参加いただけるというメリットもありました。北海道から沖縄まで日本全国からの参加者と、ロックダウン下のインドの生産者グループとが繋がれたのも、オンラインならでは。直接語りかけられた「日本から寄せられる支援と関心に感謝」「今こそ連帯が大事」というメッセージは、より一層、心に響きました。




 

左:ルーパ・メタさん(サシャ代表、世界フェアトレード連盟WFTO会長)
右:ムーン・シャルマさん(タラ・プロジェクト代表)

 

世界中で今までにない経験をした今年、世界とのつながりをより感じ、応援するためのお買いものが増えたり、必要なものと不要なものが一変したりと、さまざまな面においてマインドも行動も変わりました。何が大事? 本当はどう生きたい? たくさんの困難の中で、これほど自分の内面に向き合う時間を持つ機会の多かった年もなかったのではないでしょうか。

オンラインでの開催は、顔の見えるものづくりで、作り手たちの暮らしや将来をサポートするフェアトレードが、これからの「ニューノーマル」な価値基準にふさわしい取り組みのひとつとして、とても多くの方に関心を持っていただけたのだと実感する機会となりました。

当初、不慣れな運営で多大なご迷惑をおかけしたのにも関わらず、参加し続けてくださったリピーターの方の存在も非常にありがたかったです。主催者としてなお一層、よい場づくりをしたいと思いました。

普段は知り合えないような人と交流できるオンラインの良さ。協同作業をしやすく、場へのコミット感を実感しやすい対面での良さ。オンラインだからできること、対面だからできること、それぞれのメリットを生かせるように、今後も構成や内容を工夫していきたいと思っています。

今後もどうぞお楽しみに!
2021年最初のフェアトレードの学校は1月24日の「入門編」です。
詳細お申込みはこちら → https://ftgakko-nyumon-20210124.peatix.com/

出前講座もお引き受けしておりますので、お気軽にご相談ください。
メール → pr@peopletree.co.jp




【2020年の実施概要】

●1月19日 @自由が丘店
ゆめのはいたつにん ~移動映画館で子ども達が人生を切り拓ける世界をつくる!
ゲスト:教来石小織さん(NPO法人 World Theater Project代表)

「生まれ育った環境に関係なく子ども達が人生を切り拓ける世界をつくる」という理念のもと、途上国の子ども達に移動映画館で映画を届ける活動をしているワールドシアタープロジェクトの教来石さんから、活動の原点や取り組み、これからについてお話いただきました。

 

●2月9日 @自由が丘店
【入門編】バレンタイン直前! チョコから考えるフェアトレード

チョコレートを切り口に、フェアトレードの取り組みや意義についてお話しました。また、1月に行った小学校の出張授業でとても好評だった、チョコにまつわるクイズや、子どもたちが話し合った「チョコを食べ続けるためにはどうしたらいい?」についてもご報告しました。

 

●5月10日 オンライン
フェアトレード月間に、世界とのつながりを考える
ゲスト:鎌田安里紗さん(Little Life Lab主宰)

フェアトレードの基礎知識のシェアと、ファッションの生産背景の透明性を求めて4月末に開催された世界的キャンペーン「ファッションレボリューション」の報告、安里紗さんの活動のご紹介など。一変してしまった生活の中で、まず出来ることを参加者のみなさんと模索しました。

 

●5月24日 オンライン
パートナー生産者のいま ~フェアトレードの未来に支援を
ゲスト:末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表理事、日本ユネスコ国内委員会広報大使)
ルーパ・メタさん(サシャ代表、世界フェアトレード連盟WFTO会長)
ムーン・シャルマさん(タラ・プロジェクト代表)

エシカルについての基礎知識&すぐに取り入れられる具体的なアクションのヒントを末吉里花さんからお話いただいた後、ピープルツリーのパートナーであるインドのフェアトレード団体のお2人から、コロナ禍におけるグローバルな活動と地域密着の現場での活動について具体的にうかがい、事前に寄せられたたくさんのご質問にお答えいただきました。


●6月21日 オンライン フェアトレード入門編

●7月19日 オンライン フェアトレード入門編 概論
●7月26日 オンライン フェアトレード入門編 実践事例

フェアトレードの基礎知識を、定義、歴史、日本とヨーロッパの市場規模、SDGsとの関わり、消費者教育活動、ピープルツリーの活動の仕組みなど、様々な視点からお話しました。
※今後も定期的に開催予定です。

 

●8月23日 オンライン
みんなが幸せになる街づくり「フェアトレード・タウン」活動
ゲスト:見城 佐知子さん(フェアトレードタウン世田谷推進委員会メンバー)
胤森 なお子さん(一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム FTFJ理事
NGOグローバル・ヴィレッジ代表)

暮らす人やお店、自治体、学校など、街ぐるみでフェアトレードを盛り上るのが「フェアトレード・タウン」活動です。なりたちや概要、日本での具体的な取り組みについて、認定する側と認定を目指して活動している側の双方からお話を聞きました。

 

●9月13日 オンライン
毎日の暮らしにオーガニックを取り入れよう! ~オーガニックセプテンバー~
ゲスト:田柳 優子さん(認定NPO法人エース ACEインドプロジェクトマネージャー)
ミニー・ジェームズピープルツリー代表取締役社長・共同創設者)

何故ピープルツリーがオーガニックにこだわるのか? オーガニックコットンのファッションアイテムを継続的につくる仕組みを作り上げてきた背景について、共同創設者のジェームズから。オーガニックコットンを通じてインドの児童労働をなくす活動をしているACE田柳さんからは、普段の活動やコロナ禍の現地での影響についてお話しいただきました。

 

●2020年10月25日 オンライン
あなたの家に眠るお宝を未来の「チカラ」に
ゲスト:三井恒雄さん(物品寄付型ファンドレイジングプログラムお宝エイド主催)

モノを有効に手放す方法のひとつとして、片づけから社会を良くする、未来の社会をつくるプログラム「お宝エイド」。お宝エイドでNPOを支援する仕組みや、社会課題となっている空き家問題や実家の片付け、ものを手放すためのコツやヒントについてもお話しいただきました。

 

●11月22日 オンライン
電気を選ぶと未来が変わる!? 〜コンセントの向こう側をみんなで考えてみよう〜
ゲスト:長島雄大さん(みんな電力株式会社 社長室プロジェクト推進1 チーム)

みんな電力が大切にしているのは、「顔の見える電力™️」であること。まさに、フェアトレードが大切にしている「どこで、誰が、どんなふうにつくったのか」と、志を同じくしています。電気にまつわる基本的な情報や電力供給の背景にある課題、みんな電力さんの活動などをお話いただきました。

 

●12月13日 自由が丘店、27日 オンライン
with コロナの1年を振り返ろう~交流会
ゲスト:胤森 なお子さん(一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム FTFJ理事
NGOグローバル・ヴィレッジ代表)

5月に行ったクラウドファンディングでの生産者グループ支援の報告や、コロナの影響を受けて変わったことについてピープルツリーの活動だけでなく、参加者のみなさんの1年も振り返り、分かち合いをしました。