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記事: 世界フェアトレード機関(WFTO)による新しいフェアトレードの製品ラベルについて6つのQ&A --新しいフェアトレードの製品ラベルについて学ぼう

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世界フェアトレード機関(WFTO)による新しいフェアトレードの製品ラベルについて6つのQ&A --新しいフェアトレードの製品ラベルについて学ぼう

small-wfto-logoフェアトレードのエキスパート、クリスティン・ゲント。
クリスティンは、今回誕生した新しいフェアトレードの製品ラベルをピープル・ツリーが取得できるよう生産者と私たちをコンサルティングしてくれた人物でもあります。

今回、そんな彼女に、世界フェアトレード機関(WFTO)による新しいフェアトレードの製品ラベルについてキーとなる6つの質問をしました。

Q1:新しいフェアトレードの製品ラベルが誕生した背景は?ピープル・ツリーはすでに団体としてフェアトレードの認証を受けているのでは?

クリスティン:WFTOの団体認証のマークは、製品でなく団体の広報物やウェブサイトに掲載されるものでした。製品につけられるラベルとして先行する国際フェアトレード機構(FLO)による認証では、衣料品の場合、素材であるコットンをフェアトレード製品と認証します。これに対し新しいWFTOの製品ラベルは、生産工程のすべてにおいてフェアトレードの10の指針を守っていることを保証し、製品にラベル表示します。

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Q2:WFTOによるフェアトレードの製品ラベルは、FLOマークとどのように平行して機能するのでしょうか?

クリスティン:WFTOは世界中のフェアトレード団体によって結成された国際的なネットワーク機関です。WFTOによる新しい製品ラベルは、使用できる団体がWFTOに認証されたフェアトレード組織に限られるのに対し、FLOラベルは基準を満たす原料を使っている企業であればどの組織も申請することができます。これは、例えばある企業が扱う商品のうち、フェアトレード商品が占める割合がほんのわずかであったとしても、申請を通った商品にはFLOラベルをつけて販売することができる、ということを意味しています。また、WFTOの製品ラベルは、これまでFLOによるフェアトレード認証の対象外であった手工芸品などの製品にも使用することができます。
今回制定された、WFTOによる、企業や組織全体をフェアトレードの10の指針をベースに評価する仕組みを「フェアトレード保証システム」と呼びます。

Q3:WFTOの製品ラベルを表示することは、その団体にとって何を意味していますか?

クリスティン:フェアトレードの目的は、第一に社会的・経済的に立場の弱い人びとと一緒に活動することです。WFTOのラベルは、企業や組織全体がフェアトレードに力を注いでいることを証明する唯一の認証です。

002_Georgina_Thomas_Soil_AssociationQ4:ピープル・ツリーのオーガニックコットン製品の多くがGOTS(オーガニック・テキスタイルの世界基準)認証を取得しています。新しいWFTOの製品ラベルはオーガニックの保証もしているのですか?

クリスティン:ピープル・ツリーは英国の代表的なオーガニック認証機関「ソイルアソシエーション」からGOTS認証を得ています。これは、ピープル・ツリーの製品が原綿を栽培するコットン畑からお客さまに出荷する倉庫まで、すべての工程でオーガニックの基準を満たしていることを保証しています。「環境」はフェアトレードにとって大変重要な要素であり、WFTOのフェアトレード保証システムは環境分野の要項をさらに強化する必要があると思います。GOTS認証は環境基準の面でWFTOの認証制度を補完するものといえ、ピープル・ツリーはオーガニックコットンの分野においてパイオニア的で、今後もソイルアソシエーションとの活動を継続して行くでしょう。GOTS認証マークは、フェアトレード保証システムの最低要件を越えてピープル・ツリーが献身的に活動していることを証明しています。

Q5:新しいフェアトレードの製品ラベルが誕生することは、消費者や生産者にとってどんな意味がありますか?

クリスティン:消費者は、フェアトレードの製品が見つけやすくなるでしょう。また、生産者は、きびしい監査を通過してはじめて認証を得られるので、製品ラベルを使用することで、生産地の国内市場でもフェアトレードの商品として販売できるようになると思います。これによって途上国のフェアトレード生産者は、国内外で自分たちの製品を販売する機会が増え、これまでより良い条件や価格で取引できる機会が増えるでしょう。

Q6:フェアトレードがきちんと行われているかどうやって保証しているのですか?

クリスティン:今回制定された、「フェアトレード保証システム」は、企業や組織全体をフェアトレードの10の指針をベースに評価します。新しいフェアトレードの製品ラベルは、このフェアトレード保証システムのきびしい手続きを経てようやく獲得できるものです。
審査の内容をざっとご紹介します。まず、申請をする団体は、組織の強みと弱みに焦点を当て業績に関する報告書を作成します。次にフェアトレードに関わっている他団体のメンバーを監査員として招聘し、内部監査を行います。これによって本監査に向けてどんなことを強化する必要があるのかを明らかにします。ピープル・ツリーの場合は、内部のモニタリングシステムと活動の記録方法に改善の必要があることがわかりました。
内部監査の後、本監査に移ります。WFTOより承認された監査役によって、団体の活動がフェアトレード保証システムの基準を満たしているかチェックしながら監査が進みます。その基準は、WFTOが定めるフェアトレードの10の指針それぞれに対して細かく決められています。
ピープル・ツリーは監査を通過し、2013年8月にフェアトレードの製品ラベルの使用を認められました。監査の最終工程では、WFTOの保証システム全体を監査する手続きもとられます。すべての監査工程を無事通過し、今回ピープル・ツリーが世界フェアトレード機関(WFTO)によるフェアトレードの製品ラベルを認められた世界で最初の企業のひとつであることは、すばらしいことです。

bombolulu-466x700Q6:WFTOによる製品ラベルは、ピープル・ツリーにとってどんな意味があるのでしょう?

クリスティン:フェアトレードの製品ラベルはWFTOによるフェアトレードの指針がきちんと守られていることを証明するものです。監査によって、公正な賃金の支払いから、労働条件、透明性、キャパシティビルディング、環境への配慮、男女平等、その他を含むビジネスのあらゆる側面においてフェアトレードの指針が守られているかが調べられます。今回のWFTOによる評価は、企業や公的機関、消費者などあらゆるステイクホルダーに向けて、ピープル・ツリーがフェアトレードの指針を真摯に実践していることを証明しているのです。つまり、生産から販売まですべての工程において、ピープル・ツリーの製品は100%フェアトレードなのです!


製品ラベルのついた商品は、2014年春夏コレクションから販売を開始する予定です。お楽しみに!

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