手編みニットデザインコンペ2022結果発表!
こんにちは。マーケチームのオクです。
先日みなさまにご協力いただき、手編みニットデザインコンペの投票を行いました。
ニットデザインコンペとは、いつも素敵なニットを編んでくれている、ネパールの生産者団体「クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)」の編み手さんたちが考えたオリジナルの編地を、投票によって優秀作品を選出するという、技術向上を目指して始まったイベントです。
KTS(クムベシュワール・テクニカル・スクール)とは?
1983年以来、ネパールの首都、カトマンズ郊外で立場の弱い人びとに職業訓練と雇用機会を提供しています。2,500人の職人たちが仕事を得ており、ピープル・ツリーの手編み&手刺繍のカーディガンやセーター、帽子、手袋やストールなどを生産しています。
毎年開催していましたが、2020年に起こったコロナ禍の影響で、開催できない年が続いていました。
それが今年やっと3年ぶりに開催!
応募のあった全125作品から、まず自由が丘店と立川高島屋S.C.店にて投票を行い、その中から投票数の多かった9作品でオンラインにて最終投票を行いました。
ネパールの編み手さんたちは、紙に編み図をおこしてから編むのではなく、頭の中にえがいたそのまま編んでいくそう!
イマジネーションと技術力の高さに本当に驚かされます。
投票の際はあたたかいメッセージもたくさんたくさんいただきました!
多くの皆さまにご参加いただき、本当にありがとうございました。
オンラインで投票いただき、プレゼントに当選された方へは順次メールにてご連絡させていただきます。楽しみにおまちください!
それでは、みなさまの投票により選ばれた優秀作品を、発表いたします!
リーフ模様がとても美しく、確かな技術力を感じさせる力作!
表編みと裏編みを切り替えた立体感のあるデザインで、ダントツの票を集めました。
「デザインコンペで優勝できてとてもうれしいです。インターネットとYouTubeからアイデアを得ました。オンラインでインスピレーションを探すのが好きです。」
Nirmala Khinbanjar Dhojuさんは、KTSで10~15 年間編み物をしています。
家族から編み物を学び、出身地であるパナウティでさらにトレーニングを受けたそうです。
元気になれそうなカラフルなデザインが注目をあつめました!
配色バランスとひとつひとつ均一に丁寧に編みこまれた編み地がとても魅力的です。
「デザインコンペで賞をいただくのは初めてで、とてもうれしく思います。仲間の編み手からインスピレーションを得ました。」
Bhawani ShresthaさんはKTSで10年間編み手をしているそうです。
KTS代表のKiranさんにもニットデザインコンペについてお話を伺いました!
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― KTSと編み手さんにとって、ニットデザインコンペの価値と期待は何ですか?
ニットデザインコンペは、世界フェアトレードデーを記念し、ピープルツリーの提案により始まりました。ネパールの伝統的なデザインを促進させ、製品のデザインに活用することを目標にしています。
フェアトレードの日の祝賀会では、すべての編み手が交流プログラムに招待されます。そしてフェアトレードの指針について確認し、それぞれの意見や不満、そして品質の問題を共有します。これにより、編み手同士のつながりを保つことができました。そして同時に、彼らの持つ編みの技術を示す良い機会になっています。
― 3年ぶりにニットデザインコンペが再開されたことについて、どのように感じていますか?
久しぶりに開催できて良かったです。 3年間、私たちは編み手たちと会って交流することができませんでした。毎年デザインコンペのアイデアを製品に活用していましたが、新しいインスピレーションも考えられていませんでした。
まだ状況が完全には落ち着いていないため、昨年に比べてエントリー数が少なかったですが、来年はより多くの編み手が参加できるようになることを願っています。
― 昨年と比べて、今年の変化を感じることはありますか?
状況が100%戻ったわけではなく、旅行や人と会うことにまだ慎重な人が多いです。デザインコンペへのエントリーも比較的少なく、以前のように多くの編み手を招待し、交流することはできませんでした。来年はまた、編み手たちの交流の機会を持てたらと思います。
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ニットデザインコンペの優秀賞に選ばれたデザインを製作した編み手さんには、表彰式が行われます!
こういったコンペを行うことによって、ニッターさんの創作性や企画力が鍛えられ、モチベーションや技術の向上につながっています。
私が今季購入したこちらのニットもKTSのアイテム。
ケーブル編みニットグラデーションプルオーバー
やさしいケーブル編みとグラデーションがかわいくて気に入っています。
編み目も均一できめ細やか。これが手編みなんて驚きですよね!
KTSはニット製品の生産だけでなく、保育、成人の識字教育、ローンなどのサービスを生産者に提供しています。
その他にも小学校や児童養護施設などを運営しています。
ピープルツリーは、長年にわたるフェアトレードのものづくりのパートナーシップとともに、KTSが運営する児童養護施設を支援するため、2017年からファッションアイテム1点の販売につき100円の寄付を送っています。毎年みなさまのお買い上げの中から30万~40万円程度を継続的に送ることで、施設の運営費の20%近くが支えられています。
詳細はこちら >
これからの季節大活躍のニット。
ぜひお気に入りの1枚を選ぶワクワクといっしょに、遠く離れたネパールの生産者の方たちとのあたたかいつながりも感じていただけるとうれしいです!
KTSのニットアイテムはこちら >
日本語訳:)
KTSと共に仕事ができることを、とてもうれしく思っています。みなさんの生み出す作品に、日々、本当に刺激を受けています。
まず初めに、みなさんが活動される背景として社会から排除された人々の問題をさまざまな角度から捉え、解決に向けて取り組むため職業訓練や小学校を運営していることに、本当に心を動かされました。
忍耐強く、絶えず愛情を持ち続けることでみなさんは、社会と人々の大きな変化の一部となったのです。
私は冬になると、週に3、4回はこのKTSのセーターを着ています。
誰かが編んだセーターが誰かの人生に影響を与えるきっかけになるだけでなく、編み手さんたちが着る私たちのことを考えながら編んでくれている。そのことが、とてもうれしいです。
着るたびに、そして考えるたびに、変化へのきっかけを生み出してくれるのです。
KTSと私たちが一緒に仕事をするようになってから、多くの困難や変化があったにもかかわらずたくさんのサポートをいただき、いくつもの出会いがありました。
一緒に仕事ができていることに、心から感謝しています。
ハッピー・クリスマス。
そしてハッピー・ニューイヤー。
先日みなさまにご協力いただき、手編みニットデザインコンペの投票を行いました。
ニットデザインコンペとは、いつも素敵なニットを編んでくれている、ネパールの生産者団体「クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)」の編み手さんたちが考えたオリジナルの編地を、投票によって優秀作品を選出するという、技術向上を目指して始まったイベントです。
ニット作品を1枚につなげる製作風景
KTS(クムベシュワール・テクニカル・スクール)とは?
1983年以来、ネパールの首都、カトマンズ郊外で立場の弱い人びとに職業訓練と雇用機会を提供しています。2,500人の職人たちが仕事を得ており、ピープル・ツリーの手編み&手刺繍のカーディガンやセーター、帽子、手袋やストールなどを生産しています。
毎年開催していましたが、2020年に起こったコロナ禍の影響で、開催できない年が続いていました。
それが今年やっと3年ぶりに開催!
応募のあった全125作品から、まず自由が丘店と立川高島屋S.C.店にて投票を行い、その中から投票数の多かった9作品でオンラインにて最終投票を行いました。
自由が丘店の開催中の様子
立川高島屋S.C.店の開催中の様子
ネパールの編み手さんたちは、紙に編み図をおこしてから編むのではなく、頭の中にえがいたそのまま編んでいくそう!
イマジネーションと技術力の高さに本当に驚かされます。
投票の際はあたたかいメッセージもたくさんたくさんいただきました!
多くの皆さまにご参加いただき、本当にありがとうございました。
オンラインで投票いただき、プレゼントに当選された方へは順次メールにてご連絡させていただきます。楽しみにおまちください!
それでは、みなさまの投票により選ばれた優秀作品を、発表いたします!
第1位 Nirmala Khinbanjar Dhojuさん
Nirmala Khinbanjar Dhojuさんの作品
リーフ模様がとても美しく、確かな技術力を感じさせる力作!
表編みと裏編みを切り替えた立体感のあるデザインで、ダントツの票を集めました。
「デザインコンペで優勝できてとてもうれしいです。インターネットとYouTubeからアイデアを得ました。オンラインでインスピレーションを探すのが好きです。」
Nirmala Khinbanjar Dhojuさんは、KTSで10~15 年間編み物をしています。
家族から編み物を学び、出身地であるパナウティでさらにトレーニングを受けたそうです。
第2位 Bhawani Shresthaさん
Bhawani Shresthaさんの作品
元気になれそうなカラフルなデザインが注目をあつめました!
配色バランスとひとつひとつ均一に丁寧に編みこまれた編み地がとても魅力的です。
「デザインコンペで賞をいただくのは初めてで、とてもうれしく思います。仲間の編み手からインスピレーションを得ました。」
Bhawani ShresthaさんはKTSで10年間編み手をしているそうです。
KTS代表のKiranさんにもニットデザインコンペについてお話を伺いました!
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― KTSと編み手さんにとって、ニットデザインコンペの価値と期待は何ですか?
ニットデザインコンペは、世界フェアトレードデーを記念し、ピープルツリーの提案により始まりました。ネパールの伝統的なデザインを促進させ、製品のデザインに活用することを目標にしています。
フェアトレードの日の祝賀会では、すべての編み手が交流プログラムに招待されます。そしてフェアトレードの指針について確認し、それぞれの意見や不満、そして品質の問題を共有します。これにより、編み手同士のつながりを保つことができました。そして同時に、彼らの持つ編みの技術を示す良い機会になっています。
― 3年ぶりにニットデザインコンペが再開されたことについて、どのように感じていますか?
久しぶりに開催できて良かったです。 3年間、私たちは編み手たちと会って交流することができませんでした。毎年デザインコンペのアイデアを製品に活用していましたが、新しいインスピレーションも考えられていませんでした。
まだ状況が完全には落ち着いていないため、昨年に比べてエントリー数が少なかったですが、来年はより多くの編み手が参加できるようになることを願っています。
― 昨年と比べて、今年の変化を感じることはありますか?
状況が100%戻ったわけではなく、旅行や人と会うことにまだ慎重な人が多いです。デザインコンペへのエントリーも比較的少なく、以前のように多くの編み手を招待し、交流することはできませんでした。来年はまた、編み手たちの交流の機会を持てたらと思います。
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ニットデザインコンペの優秀賞に選ばれたデザインを製作した編み手さんには、表彰式が行われます!
過去の受賞の様子
こういったコンペを行うことによって、ニッターさんの創作性や企画力が鍛えられ、モチベーションや技術の向上につながっています。
私が今季購入したこちらのニットもKTSのアイテム。
ケーブル編みニットグラデーションプルオーバー
やさしいケーブル編みとグラデーションがかわいくて気に入っています。
編み目も均一できめ細やか。これが手編みなんて驚きですよね!
KTSはニット製品の生産だけでなく、保育、成人の識字教育、ローンなどのサービスを生産者に提供しています。
その他にも小学校や児童養護施設などを運営しています。
ピープルツリーは、長年にわたるフェアトレードのものづくりのパートナーシップとともに、KTSが運営する児童養護施設を支援するため、2017年からファッションアイテム1点の販売につき100円の寄付を送っています。毎年みなさまのお買い上げの中から30万~40万円程度を継続的に送ることで、施設の運営費の20%近くが支えられています。
詳細はこちら >
これからの季節大活躍のニット。
ぜひお気に入りの1枚を選ぶワクワクといっしょに、遠く離れたネパールの生産者の方たちとのあたたかいつながりも感じていただけるとうれしいです!
KTSのニットアイテムはこちら >
ピープルツリー社長 ジェームズ・ミニーからKTSへのメッセージはこちら(1:29)
※外部サイト(YouTube)へリンクします。
日本語訳:)
KTSと共に仕事ができることを、とてもうれしく思っています。みなさんの生み出す作品に、日々、本当に刺激を受けています。
まず初めに、みなさんが活動される背景として社会から排除された人々の問題をさまざまな角度から捉え、解決に向けて取り組むため職業訓練や小学校を運営していることに、本当に心を動かされました。
忍耐強く、絶えず愛情を持ち続けることでみなさんは、社会と人々の大きな変化の一部となったのです。
私は冬になると、週に3、4回はこのKTSのセーターを着ています。
誰かが編んだセーターが誰かの人生に影響を与えるきっかけになるだけでなく、編み手さんたちが着る私たちのことを考えながら編んでくれている。そのことが、とてもうれしいです。
着るたびに、そして考えるたびに、変化へのきっかけを生み出してくれるのです。
KTSと私たちが一緒に仕事をするようになってから、多くの困難や変化があったにもかかわらずたくさんのサポートをいただき、いくつもの出会いがありました。
一緒に仕事ができていることに、心から感謝しています。
ハッピー・クリスマス。
そしてハッピー・ニューイヤー。