ピープルツリーのオーガニックコットン ~ゼロから始めたストーリー~ Vol.4 「認証が意味すること」
ピープルツリーの取得しているオーガニックテキスタイル認証、GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)では、製品の原料が有機栽培されていることに加えて、環境に配慮した方法で製造・加工・保管がなされ、そのトレーサビリティが確認されていること、そして、原料に占める有機繊維の割合が一定以上(70%以上)であることが求められます。GOTSでは、使用される繊維全体の95%以上にオーガニックコットンが使用されている製品は「Organic」、70%以上95%未満であれば「Made with Organic」と表示されます。
ほかの認証制度では、オーガニック原料を5%以上使った製品の含有率だけを認証し、製造・加工方法は従来の方法でもよいというものもあります。制限が少ないためより多くの製造者が幅広い製品に適用することができ、販路が広がるというメリットがあります。 結果的にオーガニックコットンの使用が広がることが期待されていますが、これらすべてを合わせても、 現在の世界のコットン生産量のうち、オーガニックコットンが占める割合はまだ1%足らず。
近年、コットンの生産背景に多くの問題があることが広く認識されてきたことから、大手企業の間でも改善の動きが出てきました。農家が農薬の適切な使用や労働環境の改善を遵守することでライセンスを受け、そのコットンをメーカーが仕入れることでコットン栽培の持続可能性を高めることを目指す「ベターコットン・イニシアティブ(BCI)」などです。こちらはオーガニックのように厳しい基準やサプライチェーン認証、トレーサビリティまでを求めないことから、2020年の世界のコットン生産量のうち24%を占めるまでになりました。
このような動きは、コットン農家を少しでも苦境から救うためには喜ばしいことです。
とはいえ、その生産量の多くを占めるのはアメリカやブラジルの機械化された大規模農業です。インドを初めとする小規模農家も恩恵を受けられ、すべてのコットン生産地で農薬の使用を大幅に減らすことで生態系が守られ、環境への悪影響が懸念される遺伝子組み換えコットンの使用がなくなることをめざすためには、もっとたくさんの企業や消費者が「オーガニックコットン」を選択して、真に持続可能なコットン生産の広がりを支持してほしいものです。
ピープルツリーでは、インドの5つの生産者パートナーの製品がGOTS認証を取得しており、そのすべてがオーガニックコットン含有量95%以上の「Organic」です。
バングラデシュの衣料品生産者パートナーはまだGOTS認証の取得には至っていないものの、原料にオーガニックコットンを使っています。
これらを合わせると、ピープルツリーのコットン衣料品の8割以上になり、オーガニックでないコットンの使用は、リサイクル素材を使ったものやオーガニックコットン糸の入手が難しい一部の生産者パートナーのものに限られています。
ピープルツリーが20年かけてゼロから築いたオーガニックコットン製品のサプライチェーンは、GOTS認証という世界的な制度によって一つのモデルとして確立され、これからオーガニックコットンを扱う企業や業界の指針となったものと自負しています。
私たちはこれからもオーガニックな素材を使うだけでなく、最終製品になるまでのすべての工程で持続可能なものづくりを推進して、人と環境を大切にするベストな選択として、フェアトレードとオーガニックにこだわっていきます。
ピープルツリーのオーガニックコットン商品はこちら > http://ow.ly/rlx650G4z6S
参考:
Textile Exchange “Preferred Fiber Material Market Report 2020”
<リンク先>
ピープルツリーのフェアトレードとオーガニックコットンについては、こちら>/pages/organiccotton
ほかの認証制度では、オーガニック原料を5%以上使った製品の含有率だけを認証し、製造・加工方法は従来の方法でもよいというものもあります。制限が少ないためより多くの製造者が幅広い製品に適用することができ、販路が広がるというメリットがあります。 結果的にオーガニックコットンの使用が広がることが期待されていますが、これらすべてを合わせても、 現在の世界のコットン生産量のうち、オーガニックコットンが占める割合はまだ1%足らず。
近年、コットンの生産背景に多くの問題があることが広く認識されてきたことから、大手企業の間でも改善の動きが出てきました。農家が農薬の適切な使用や労働環境の改善を遵守することでライセンスを受け、そのコットンをメーカーが仕入れることでコットン栽培の持続可能性を高めることを目指す「ベターコットン・イニシアティブ(BCI)」などです。こちらはオーガニックのように厳しい基準やサプライチェーン認証、トレーサビリティまでを求めないことから、2020年の世界のコットン生産量のうち24%を占めるまでになりました。
このような動きは、コットン農家を少しでも苦境から救うためには喜ばしいことです。
とはいえ、その生産量の多くを占めるのはアメリカやブラジルの機械化された大規模農業です。インドを初めとする小規模農家も恩恵を受けられ、すべてのコットン生産地で農薬の使用を大幅に減らすことで生態系が守られ、環境への悪影響が懸念される遺伝子組み換えコットンの使用がなくなることをめざすためには、もっとたくさんの企業や消費者が「オーガニックコットン」を選択して、真に持続可能なコットン生産の広がりを支持してほしいものです。
ピープルツリーでは、インドの5つの生産者パートナーの製品がGOTS認証を取得しており、そのすべてがオーガニックコットン含有量95%以上の「Organic」です。
バングラデシュの衣料品生産者パートナーはまだGOTS認証の取得には至っていないものの、原料にオーガニックコットンを使っています。
これらを合わせると、ピープルツリーのコットン衣料品の8割以上になり、オーガニックでないコットンの使用は、リサイクル素材を使ったものやオーガニックコットン糸の入手が難しい一部の生産者パートナーのものに限られています。
ピープルツリーが20年かけてゼロから築いたオーガニックコットン製品のサプライチェーンは、GOTS認証という世界的な制度によって一つのモデルとして確立され、これからオーガニックコットンを扱う企業や業界の指針となったものと自負しています。
私たちはこれからもオーガニックな素材を使うだけでなく、最終製品になるまでのすべての工程で持続可能なものづくりを推進して、人と環境を大切にするベストな選択として、フェアトレードとオーガニックにこだわっていきます。
ピープルツリーのオーガニックコットン商品はこちら > http://ow.ly/rlx650G4z6S
参考:
Textile Exchange “Preferred Fiber Material Market Report 2020”
<リンク先>
ピープルツリーのフェアトレードとオーガニックコットンについては、こちら>/pages/organiccotton