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記事: オーガニックセプテンバーとは? オーガニックを選んでほしいわけ

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オーガニックセプテンバーとは? オーガニックを選んでほしいわけ

広報・啓発担当のヒロミです。
オーガニックセプテンバーのキャンペーンブログ1は、何故そもそもキャンペーンをするのか、「オーガニックを選んでほしいわけ」をシェアしたいと思います。

オーガニックを広めるためのキャンペーン


「オーガニックセプテンバー」は、オーガニックなものをもっと身近に感じて、広めていこうという、イギリス発のムーブメントです。

イギリスのオーガニック認証機関Soil Association(ソイル・アソシエーション)が主催で、農業・酪農従事者と小売店を中心に、主にオーガニック食品と農業に関する啓発活動として行われます。

ピープルツリーはオーガニックコットン製品のGOTS認証を、ソイル・アソシエーションから得ています。)

 width= 今年50周年を迎えるソイル・アソシエーションのキャンペーン画像

 

風船には、左から 「野性生物にとってより良く」 「おいしい食べもの」 「豊かな土壌」「本当の放牧」と書かれています。

オーガニックを広める目的は、右下のメッセージにあります。
「幸せな身体と心で世界を満たせるよう、力を貸してください」

 

オーガニックとは?


日本で「オーガニック」や「有機」という言葉を使うには、食品に関しては「有機JASマーク」の取得が法律で定められています。有機食品のJAS(規格)に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークをつけることができます。

 width= 農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類につけられています。 (農林水産省HPより)

 

「自然界の力で生産」には、遺伝子組み換え種苗や技術を使わないことも含みます。自然環境や生態系、将来世代に至るまで人体への影響力が未知のためです。

衣料品やコスメなどについては、日本では法律がありませんが、世界にはさまざまな認証機関があります。認証の基準は、国や組織によって異なりますが、それぞれに厳しい審査基準があり、それをクリアしたブランドやアイテムだけが認証を得られます。

もちろん、認証を取得していなくても十分に条件を満たしているものや、生産方法や環境負荷への配慮などさまざまに独自基準を設けてつくられたものもあります。

ピープルツリーも、有機JAS取得しているフード以外でも、化学的な農薬や肥料を使わずに自然のままに育てた作物を厳選しています。また、添加物も自然由来に限定し、合成着色料や保存料など家庭で使わないものは使っていません。

認証は1つの目安として、影響力を考えるためにも「どこで、誰が、どんなふうにつくったのか」を気にかけて選んでみてくださいね。

 

オーガニックで恩恵を受けるのは、誰?


調査によると、日本でのオーガニック野菜に対するイメージは「健康によい」「安全性が高い」が多いです。
(有機農産物と農薬に関する消費者意識調査2016より作成)

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オーガニックであることは、実はもっと大きな意味を持っています。
「健康によい」「安全性が高い」の根拠となっていると思われる、「化学的な農薬や肥料、遺伝子組み換えを使わないこと」は、以下の効果もあります。

〈環境面〉
・土壌・水質が汚染されない
・生物多様性が保たれ、生態系が維持できる
・自然本来の生態に則しているので、作物も家畜も健康的に育つ
・気候が悪化したした時の影響が、慣行農業に比べて少ない
・慣行農業に比べて、温室効果ガスを大幅に削減できる
など

〈人〉
・食べる人に残留農薬・抗生物質などの影響が少ない
・働く人の健康が守られる
・農薬や化学肥料、遺伝子組み換え種苗、動物用薬剤などを買う経済的負担が減る など

 width= 慣行農業&畜産からオーガニックにすることで、生態系が豊かに。 生物多様性を守ることは、温暖化対策になります。

 

大事なのは、食べる人・使う人=「消費者」にとっての健康だけではありません。「生産者」の健康も、もちろんのこと。

この世界は、さまざまな生きものが影響しあいながら、共生しています。そうした生きものたちと、それらが生きる自然環境を合わせて生態系といいます。つまり「地球」全体の健康も一緒に考える必要があるということです。

人間も生態系の内側にいます。ほかの生き物の存在価値を、人間にとって役に立つ・立たないだけで判断してはいけない理由がここにあります。

生態系の仕組みの中で、人間に見えていない部分がどれだけあるでしょう。全部を分かった気になって、自分たちの利益だけを考えた行動の結果が、環境破壊であり絶滅危惧種の急激な増加です。

生物多様性は、ただ生きものの数や種類が多ければいい、ということではありません。関係性が複雑であることが、全体の調和や再生力につながります。

オーガニックの考え方は、生産~消費に至るまでに携わる人々の関係性の公平さ、物流や貿易の仕組みの公正さ、すべての生命や環境・資源がより良い状態であるよう配慮するなど、フェアトレードにも通じるところがあります。目指している世界が、「みんなが健康=幸せに生きられる」という点で共通しているからだと思います。

 

人間の健康=地球の健康


私たちは、健康は個人の問題と考えがちです。しかし自分が健康であるためには、個人の努力だけでは成り立ちません。

食べるもの・身につけるものの品質や、それが育つ土壌、水、えさ、使用する薬剤など、生育環境も間接的に影響してくるということは、簡単に想像できると思います。

また、暑すぎる夏にぐったりしている今、気温や湿度などの気候が私たちの健康に影響することも、心の底から実感できると思います。

人と地球は一体。人の健康=地球の健康、つまり私たちの健康は気候変動や生物多様性、環境破壊などさまざまな問題と深くつながっています。

こうした考え方を「プラネタリーヘルス」といいます。




\このブログのキーワードは、プラネタリーヘルスの『PH』です/




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自分を独立した存在だと思っていると、環境問題や社会問題は遠い、他人事に感じられるかもしれません。けれど、自分がモノや人を通じて世界や地球とつながっている感覚を持つと、身近に感じられるようになってくると思います。

国連食糧農業機関(FAO)は、2011年に「オーガニックであることは、地球温暖化の緩和と適応に貢献する」と言及しました。

食と農のあり方を変えることは、実はエネルギー問題に取り組むよりも地球温暖化に対して効果的なインパクトがあるとも試算されています。

毎日楽しむコーヒーや紅茶、お気に入りのタオルやお洋服。
オーガニックなアイテムを選ぶことは、人と地球の健康のために、私たちにできる身近なアクションです。

いきなり全部を変えたり、大きな変化(結果)を望むことは、途中で続かなくなる可能性もあります。
できることからちょっとずつ、楽しんで! が、持続可能性のコツだと思います。

ピープルツリーには、小さなきっかけがいろいろあります。
ぜひ、オーガニックセプテンバーのこの機会に、お気に入りを見つけてくださいね。
そして、お友だちや家族にも広めていただけたら嬉しいです。

「幸せな身体と心で世界を満たせるよう、力を貸してください!」

 

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