知ったら、アクション! 私たちにできること
▽ TOPICS
■ ファッションレボリューションとは?
■ お気に入りのブランドにSNSで質問してみる
■ フェアトレードのお買いものをする
■ 映画を見る
■ ファッションについてのワークショップに参加する・開催する
■ アーカイブの記事や動画を見る
■ 今あるものを大切に。交換会、リメイク&アップサイクルを楽しむ
「ファッションレボリューション」は、ファッション産業に変革を起こそうという世界的なキャンペーンです。2014年4月に始まって、今年で10周年を迎えます。
きっかけは、2013年4月24日、バングラデシュのダッカ近郊で起きた、縫製工場が複数入ったビル「ラナ・プラザ」が崩壊した事故でした。
1,100名以上の方が亡くなり、2,500名以上の方が負傷するというこの痛ましい事故は、前日から壁に亀裂が見つかっていたにも関わらず、稼働を続けることで起きた人災です。
この事故により、働く人の安全性よりも納期や理不尽なコストカットが優先されるファッション産業の構造的な問題、そして「自社ブランドの服を、誰が、どこで、つくっているのかわからない」というサプライチェーン(材料の調達から製品ができるまでの工程)の不透明さが浮き彫りとなりました。
その一因に、低価格を実現するための大量生産、細かく分業化されてサプライチェーンが長く複雑になっていることが挙げられます。
そして、コストカットや短い納期を追求する企業を後押ししているのは、安いものを早く手に入れたいと望み、生産の場で何が起きているかに無関心でいる私たち消費者なのです。
まず、私たち1人ひとりが、「自分の着ている服は、どこで、誰が、どんなふうにつくってくれたのだろう?」と想いを馳せることが、ファッション産業の在り方を変えるための「レボリューション(革命)」の第一歩です。
ピープルツリーでは、ファッションの現場を知り自分たちができることを考えるトークイベントを4月21日(日)にオンライン開催しました。
ただ今アーカイブ視聴のお申込みを受付中です。
詳細とアーカイブ視聴お申込みはこちらから >
イベントへの参加以外にも、1人ひとりができるアクションはたくさんあります。
自分の大好きなブランドを@タグ付けして、「#WhoMadeMyClothes(私の服をつくったのは誰?)」とSNSで投稿してみてください。お気に入りの洋服のタグのブランド名部分を写真に撮るのがおすすめ。
自社ブランドについてどんな投稿がなされているか、関係者は気にしてチェックしているもの。この問いかけをすることで、アパレル企業に「生産者が誰なのか、どんな労働環境でつくられているのか」を気にしているファンがいることを伝えることになります。
SDGsの普及とともに、企業は今まで以上に社会的責任や顧客の声に取り組む必要性を感じています。今こそ、商品を選ぶ側の力を生かして声を届けてみましょう。
これは、ファッションレボリューションのキャンペーンが始まった2014年から呼び掛けているアクションの1つ。#WhoMadeMyClothesと検索すると、世界中の人たちがサステナブルなおしゃれを楽しみながら情報発信をしている様子を見ることができます。
#WhoMadeMyClothesと尋ねられて、「I made your clothes!」と答えられるのが、フェアトレード・ファッションです。
フェアトレード団体が大切にしている「10の指針」の1つに、「事業の透明性を保つ」があます。つまり、「どこで、誰が、何を使って、どんなふうにつくっているのか」をきちんと把握しているのです。ファッションレボリューションが始まるずっと前から、大切にしている取り組みです。
ファストファッションの工場では、作業効率を上げるために同じパーツだけをひたすら縫うことが多く、技術向上の機会は少なく、縫い手はどんな1着が仕上がるのかも、完成品をどの国の人が着るのかも知りえません。
一方、ピープルツリーは生産者パートナーとともに手仕事を生かしたものづくりをしています。日本のお客さまが求めるデザインや品質についてつくり手に伝え、よりよいものができるよう、技術向上を手助けします。つくり手たちは、日本のお客さまが着てくださっていることを誇りに思い、自信をもって仕事をしています。お互いに顔が見えるものづくりをしているのです。
手仕事の技法ごとに生産者をまとめた紹介はこちら >
ファッション産業の現状について知ることのできる映画がいくつかあります。
本編を見るチャンスがない場合も、予告編だけでも見てみるとヒントになると思います。
『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』2015年
ラナ・プラザ事故をきっかけにつくられたドキュメンタリー映画。ピープルツリーの共同創設者サフィア・ミニーが制作に協力し、解決策の1つとして、フェアトレードの役割について語っています。ラナ・プラザ事故についてだけでなく、ファッションに関する課題が数々取り上げられています。
DVDが販売されているほか、各地で市民上映会が実施されています。
これから参加可能な市民上映会の情報は、こちらから確認できます。
『メイド・イン・バングラデシュ』2022年
ダッカの縫製工場で働く主人公が、厳しい労働環境にあえぐ同僚たちと労働組合を立ち上げるまでが描かれています。実話をベースにした物語で、主人公たちに感情移入しながら見ることができます。夫との関係性、調理などの日常シーンや児童婚など、バングラデシュの習慣や文化に触れ、女性が直面する課題がそこかしこにちりばめられた映画です。
自主上映会を開くことができます。
『ファッション・リイマジン』2023年
2017年にVOGUEの新人賞を受賞したファッションデザイナーのエイミー・パウニーが、サステナブルコレクション《No Frills》を立ち上げるまでのドキュメンタリーです。誰がつくったのかが分かるオーガニックコットンやウールなど、サステナブルな素材を求めて、地球の裏側まで旅したロードムービー。社会の関心や未来への展望が、『ザ・トゥルー・コスト』制作時とは確実に変わってきたことが伝わってきます。
▼現在、上映中の映画
『燃えるドレスを紡いで DUST TO DUST』
パリコレデザイナーの中里唯馬さんを追ったドキュメンタリー。「衣服の最終到達点が見たい」と訪れたアフリカ・ケニアで、世界中から寄せられた衣類のゴミの山を目の当たりにします。ショックを受けながらも、未来につながるデザインの在り方を模索して、再びパリコレに挑むまでが描かれています。
2023年消費者教育教材資料表彰「消費者庁長官賞」を受賞した、開発教育協会(DEAR)出版のアクティビティ集です。読むだけでも、考えるきっかけになる情報がいろいろと掲載されています。参加型学習の初心者の方にも気軽に実践してもらえるように、ワークショップの進め方なども詳しく書かれています。
DEAR主催で、アクティビティ集を使ったワークショップの開催されることがありますので、HPで情報を確認してみてください。
※DEARの本は直販のみです。書店などには置いておりませんので、DEARまでお問い合わせください。一般価格:¥1,500(税込¥1,650)/会員価格:¥1,200(税込¥1,320)
詳細はこちら >
これまでピープルツリーが情報発信してきた記事や動画一覧を、2023年ブログ記事にまとめました。
こちらよりご確認ください。
すでに持っているものを最後まで大事に使うことも大事なアクション。
服の交換会「xChange」に参加して、服を手放したり、誰かから引き継いで手に入れたり。
ちょっと手直ししたり、染めたり、切ったりで、手持ちの服に新たな価値を見出すことができます。
書店に行くとたくさんのリメイクのアイデア本があり、ヒントになる動画もいろいろ見つけられ、繕って使い続けることの価値が見直されています。
自分で手を加えると愛着がわいて、より大切に思えるように。
ダーニングしたり
長すぎる裾をカットしたり、刺繍したり(お客さまからの情報提供)
楽しみながらできそうなアクションはありましたか?
ご紹介した以外にも、いろいろなアイデアがあると思います。知ったこと、考えたこと、やってみたことをSNSで発信することも、革命のための第一歩。
コーディネートが決まった日は一日気分が良かったり、気合いを入れたい日には勝負服に頼ったりなど、ファッションは私たちにエネルギーをくれるもの。
ファッションがくれるポジティブなパワーを信じて、みんなが幸せな社会のためにアクションを起こしていきましょう!
ファッションレボリューションウイーク2024 特設ページはこちら >
■ ファッションレボリューションとは?
■ お気に入りのブランドにSNSで質問してみる
■ フェアトレードのお買いものをする
■ 映画を見る
■ ファッションについてのワークショップに参加する・開催する
■ アーカイブの記事や動画を見る
■ 今あるものを大切に。交換会、リメイク&アップサイクルを楽しむ
ファッションレボリューションとは?
「ファッションレボリューション」は、ファッション産業に変革を起こそうという世界的なキャンペーンです。2014年4月に始まって、今年で10周年を迎えます。
きっかけは、2013年4月24日、バングラデシュのダッカ近郊で起きた、縫製工場が複数入ったビル「ラナ・プラザ」が崩壊した事故でした。
1,100名以上の方が亡くなり、2,500名以上の方が負傷するというこの痛ましい事故は、前日から壁に亀裂が見つかっていたにも関わらず、稼働を続けることで起きた人災です。
この事故により、働く人の安全性よりも納期や理不尽なコストカットが優先されるファッション産業の構造的な問題、そして「自社ブランドの服を、誰が、どこで、つくっているのかわからない」というサプライチェーン(材料の調達から製品ができるまでの工程)の不透明さが浮き彫りとなりました。
その一因に、低価格を実現するための大量生産、細かく分業化されてサプライチェーンが長く複雑になっていることが挙げられます。
そして、コストカットや短い納期を追求する企業を後押ししているのは、安いものを早く手に入れたいと望み、生産の場で何が起きているかに無関心でいる私たち消費者なのです。
まず、私たち1人ひとりが、「自分の着ている服は、どこで、誰が、どんなふうにつくってくれたのだろう?」と想いを馳せることが、ファッション産業の在り方を変えるための「レボリューション(革命)」の第一歩です。
ピープルツリーでは、ファッションの現場を知り自分たちができることを考えるトークイベントを4月21日(日)にオンライン開催しました。
ただ今アーカイブ視聴のお申込みを受付中です。
詳細とアーカイブ視聴お申込みはこちらから >
イベントへの参加以外にも、1人ひとりができるアクションはたくさんあります。
お気に入りのブランドにSNSで質問してみる
自分の大好きなブランドを@タグ付けして、「#WhoMadeMyClothes(私の服をつくったのは誰?)」とSNSで投稿してみてください。お気に入りの洋服のタグのブランド名部分を写真に撮るのがおすすめ。
自社ブランドについてどんな投稿がなされているか、関係者は気にしてチェックしているもの。この問いかけをすることで、アパレル企業に「生産者が誰なのか、どんな労働環境でつくられているのか」を気にしているファンがいることを伝えることになります。
SDGsの普及とともに、企業は今まで以上に社会的責任や顧客の声に取り組む必要性を感じています。今こそ、商品を選ぶ側の力を生かして声を届けてみましょう。
これは、ファッションレボリューションのキャンペーンが始まった2014年から呼び掛けているアクションの1つ。#WhoMadeMyClothesと検索すると、世界中の人たちがサステナブルなおしゃれを楽しみながら情報発信をしている様子を見ることができます。
フェアトレードのお買いものをする
#WhoMadeMyClothesと尋ねられて、「I made your clothes!」と答えられるのが、フェアトレード・ファッションです。
フェアトレード団体が大切にしている「10の指針」の1つに、「事業の透明性を保つ」があます。つまり、「どこで、誰が、何を使って、どんなふうにつくっているのか」をきちんと把握しているのです。ファッションレボリューションが始まるずっと前から、大切にしている取り組みです。
ファストファッションの工場では、作業効率を上げるために同じパーツだけをひたすら縫うことが多く、技術向上の機会は少なく、縫い手はどんな1着が仕上がるのかも、完成品をどの国の人が着るのかも知りえません。
一方、ピープルツリーは生産者パートナーとともに手仕事を生かしたものづくりをしています。日本のお客さまが求めるデザインや品質についてつくり手に伝え、よりよいものができるよう、技術向上を手助けします。つくり手たちは、日本のお客さまが着てくださっていることを誇りに思い、自信をもって仕事をしています。お互いに顔が見えるものづくりをしているのです。
手仕事の技法ごとに生産者をまとめた紹介はこちら >
映画を見る
ファッション産業の現状について知ることのできる映画がいくつかあります。
本編を見るチャンスがない場合も、予告編だけでも見てみるとヒントになると思います。
『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』2015年
ラナ・プラザ事故をきっかけにつくられたドキュメンタリー映画。ピープルツリーの共同創設者サフィア・ミニーが制作に協力し、解決策の1つとして、フェアトレードの役割について語っています。ラナ・プラザ事故についてだけでなく、ファッションに関する課題が数々取り上げられています。
DVDが販売されているほか、各地で市民上映会が実施されています。
これから参加可能な市民上映会の情報は、こちらから確認できます。
『メイド・イン・バングラデシュ』2022年
ダッカの縫製工場で働く主人公が、厳しい労働環境にあえぐ同僚たちと労働組合を立ち上げるまでが描かれています。実話をベースにした物語で、主人公たちに感情移入しながら見ることができます。夫との関係性、調理などの日常シーンや児童婚など、バングラデシュの習慣や文化に触れ、女性が直面する課題がそこかしこにちりばめられた映画です。
自主上映会を開くことができます。
『ファッション・リイマジン』2023年
2017年にVOGUEの新人賞を受賞したファッションデザイナーのエイミー・パウニーが、サステナブルコレクション《No Frills》を立ち上げるまでのドキュメンタリーです。誰がつくったのかが分かるオーガニックコットンやウールなど、サステナブルな素材を求めて、地球の裏側まで旅したロードムービー。社会の関心や未来への展望が、『ザ・トゥルー・コスト』制作時とは確実に変わってきたことが伝わってきます。
▼現在、上映中の映画
『燃えるドレスを紡いで DUST TO DUST』
パリコレデザイナーの中里唯馬さんを追ったドキュメンタリー。「衣服の最終到達点が見たい」と訪れたアフリカ・ケニアで、世界中から寄せられた衣類のゴミの山を目の当たりにします。ショックを受けながらも、未来につながるデザインの在り方を模索して、再びパリコレに挑むまでが描かれています。
ファッションについてのワークショップに参加する・開催する
2023年消費者教育教材資料表彰「消費者庁長官賞」を受賞した、開発教育協会(DEAR)出版のアクティビティ集です。読むだけでも、考えるきっかけになる情報がいろいろと掲載されています。参加型学習の初心者の方にも気軽に実践してもらえるように、ワークショップの進め方なども詳しく書かれています。
DEAR主催で、アクティビティ集を使ったワークショップの開催されることがありますので、HPで情報を確認してみてください。
※DEARの本は直販のみです。書店などには置いておりませんので、DEARまでお問い合わせください。一般価格:¥1,500(税込¥1,650)/会員価格:¥1,200(税込¥1,320)
詳細はこちら >
アーカイブの記事や動画を見る
これまでピープルツリーが情報発信してきた記事や動画一覧を、2023年ブログ記事にまとめました。
こちらよりご確認ください。
今あるものを大切に。交換会、リメイク&アップサイクルを楽しむ
すでに持っているものを最後まで大事に使うことも大事なアクション。
服の交換会「xChange」に参加して、服を手放したり、誰かから引き継いで手に入れたり。
ちょっと手直ししたり、染めたり、切ったりで、手持ちの服に新たな価値を見出すことができます。
書店に行くとたくさんのリメイクのアイデア本があり、ヒントになる動画もいろいろ見つけられ、繕って使い続けることの価値が見直されています。
自分で手を加えると愛着がわいて、より大切に思えるように。
ダーニングしたり
長すぎる裾をカットしたり、刺繍したり(お客さまからの情報提供)
楽しみながらできそうなアクションはありましたか?
ご紹介した以外にも、いろいろなアイデアがあると思います。知ったこと、考えたこと、やってみたことをSNSで発信することも、革命のための第一歩。
コーディネートが決まった日は一日気分が良かったり、気合いを入れたい日には勝負服に頼ったりなど、ファッションは私たちにエネルギーをくれるもの。
ファッションがくれるポジティブなパワーを信じて、みんなが幸せな社会のためにアクションを起こしていきましょう!
ファッションレボリューションウイーク2024 特設ページはこちら >