【アンバサダー通信】フェアトレードタウン国際会議に参加しました。
こんにちは。ピープル・ツリー アンバサダーの末吉里花です。
桜が満開だった先月末、熊本市でフェアトレードタウン国際会議が開催され、
私はピープル・ツリーのアンバサダーとして参加させていただきました。
そもそもフェアトレードタウンとは、
世界中で広がりつつあるフェアトレードの普及に
町ぐるみで取り組むという運動で、
2000年にイギリスにあるガースタングという街が
世界で最初のフェアトレードタウンに認定されました。
それ以降、フェアトレードタウンは拡大して、
2011年に熊本市は1000番目の町に認定、今では世界24カ国、
1451都市がフェアトレードタウンの仲間入りを果たしています。
熊本市がフェアトレードタウンになったのも、
国際会議が開かれたのも、ひとりの女性の動きから始まりました。
フェアトレードシティくまもと推進委員会の代表理事である明石祥子さんです。
明石さんは約20年前にフェアトレードの存在を知り、
1993年にラブランドエンジェルという
フェアトレード専門ショップを熊本にオープン。
お店を持ちながら、フェアトレードの推進に信念をかけて取り組んでいらして、
ようやく熊本市がフェアトレードタウンに認定されるまでに至ったのです。
そう、明石さんがひとりで始めたように、
実はフェアトレードタウン運動の原点は草の根活動。
市民が主導権を握り、自分たちが住みたい町、
誇りに思える町を作りたいという思いを、
グローバルな視点を持ちながら自分の足元を見て進めていく、
ということなんです。
最初はたったひとりでも、次第に仲間が増えて、
最後は行政を巻き込んで地域を盛り上げていく活動が
フェアトレードタウン運動なのです。
国際会議では、もうひとつの大切な論点が話し合われました。
それは、フェアトレードと地元の地域発展を
どうやってバランスをとりながら取り組んでいくか、ということ。
フェアトレードはあくまでも途上国の生産者との取引であり、
そこに住む人びとの人権や教育、地域の活性化を狙うものです。
一方で、日本の地方では過疎化が進み、一次産業が衰退、
農家も職人も厳しい状況に置かれています。
そのことをどう考えるのか。
明石さんはこう言います。
「国内も国外もない、というのが今の若い世代の特徴。
地球規模で考えるというのは、とても面白いものです。
世界に視野を広げて地球規模で考える。
そのレッスンができるのがフェアトレードなのです」
つまり、フェアトレードタウン運動を通じて、
地域に根ざした地球市民の育成ができるということ。
これはフェアトレードに取り組んできた私にとって、
実にしっくりと腑に落ちる言葉でした。
また、フェアトレードの核心が生産者との関係性にあるとすれば、
日本の生産者との間にフェアトレードの原則を活用して、
日本の原料とフェアトレードの材料を使った新しい展開も模索できます。
日本の地方活性化や第一次産業を再び盛り上げるためにも、
フェアトレードを推進していくことは非常に重要であるということを
再確認することができました。
ぜひこの「フェアとローカル」という言葉を
ぜひみなさんの心にも留めておいてください!
ところで、熊本に続き今、日本でフェアトレードタウンに
なろうとしている都市がいくつかあります。
名古屋、札幌、逗子、岐阜県の垂井。
このうち名古屋は今年秋を目指して頑張っています。
原田さとみさんと(写真右)
フェアトレードタウン名古屋推進委員会の世話人である
原田さとみさんのワークショップを受講して、
いかにフェアトレードタウンとして認証されるのが大変かなど
いろいろと学ばせていただきました。
逗子は私が住む鎌倉の隣町。
フェアトレードタウン勉強会が行われているようなので、
こちらも積極的に参加してみようと思っています。
私は今回の会議に出席したことで、やるべきこと、
やりたいことが次々と思い浮かび、
今まで携わってきたフェアトレードの活動が
次のステップへ移行していくだろうと確信しました。
また、ピープル・ツリーのアンバサダーとしても
もっともっとできることがあるのではないかと感じています。
これからも、フェアに生きる喜びをみなさんといっしょに広めていきたいです!!!
桜が満開だった先月末、熊本市でフェアトレードタウン国際会議が開催され、
私はピープル・ツリーのアンバサダーとして参加させていただきました。
そもそもフェアトレードタウンとは、
世界中で広がりつつあるフェアトレードの普及に
町ぐるみで取り組むという運動で、
2000年にイギリスにあるガースタングという街が
世界で最初のフェアトレードタウンに認定されました。
それ以降、フェアトレードタウンは拡大して、
2011年に熊本市は1000番目の町に認定、今では世界24カ国、
1451都市がフェアトレードタウンの仲間入りを果たしています。
熊本市がフェアトレードタウンになったのも、
国際会議が開かれたのも、ひとりの女性の動きから始まりました。
フェアトレードシティくまもと推進委員会の代表理事である明石祥子さんです。
明石さんは約20年前にフェアトレードの存在を知り、
1993年にラブランドエンジェルという
フェアトレード専門ショップを熊本にオープン。
お店を持ちながら、フェアトレードの推進に信念をかけて取り組んでいらして、
ようやく熊本市がフェアトレードタウンに認定されるまでに至ったのです。
そう、明石さんがひとりで始めたように、
実はフェアトレードタウン運動の原点は草の根活動。
市民が主導権を握り、自分たちが住みたい町、
誇りに思える町を作りたいという思いを、
グローバルな視点を持ちながら自分の足元を見て進めていく、
ということなんです。
最初はたったひとりでも、次第に仲間が増えて、
最後は行政を巻き込んで地域を盛り上げていく活動が
フェアトレードタウン運動なのです。
国際会議では、もうひとつの大切な論点が話し合われました。
それは、フェアトレードと地元の地域発展を
どうやってバランスをとりながら取り組んでいくか、ということ。
フェアトレードはあくまでも途上国の生産者との取引であり、
そこに住む人びとの人権や教育、地域の活性化を狙うものです。
一方で、日本の地方では過疎化が進み、一次産業が衰退、
農家も職人も厳しい状況に置かれています。
そのことをどう考えるのか。
明石さんはこう言います。
「国内も国外もない、というのが今の若い世代の特徴。
地球規模で考えるというのは、とても面白いものです。
世界に視野を広げて地球規模で考える。
そのレッスンができるのがフェアトレードなのです」
つまり、フェアトレードタウン運動を通じて、
地域に根ざした地球市民の育成ができるということ。
これはフェアトレードに取り組んできた私にとって、
実にしっくりと腑に落ちる言葉でした。
また、フェアトレードの核心が生産者との関係性にあるとすれば、
日本の生産者との間にフェアトレードの原則を活用して、
日本の原料とフェアトレードの材料を使った新しい展開も模索できます。
日本の地方活性化や第一次産業を再び盛り上げるためにも、
フェアトレードを推進していくことは非常に重要であるということを
再確認することができました。
ぜひこの「フェアとローカル」という言葉を
ぜひみなさんの心にも留めておいてください!
ところで、熊本に続き今、日本でフェアトレードタウンに
なろうとしている都市がいくつかあります。
名古屋、札幌、逗子、岐阜県の垂井。
このうち名古屋は今年秋を目指して頑張っています。
原田さとみさんと(写真右)
フェアトレードタウン名古屋推進委員会の世話人である
原田さとみさんのワークショップを受講して、
いかにフェアトレードタウンとして認証されるのが大変かなど
いろいろと学ばせていただきました。
逗子は私が住む鎌倉の隣町。
フェアトレードタウン勉強会が行われているようなので、
こちらも積極的に参加してみようと思っています。
私は今回の会議に出席したことで、やるべきこと、
やりたいことが次々と思い浮かび、
今まで携わってきたフェアトレードの活動が
次のステップへ移行していくだろうと確信しました。
また、ピープル・ツリーのアンバサダーとしても
もっともっとできることがあるのではないかと感じています。
これからも、フェアに生きる喜びをみなさんといっしょに広めていきたいです!!!