Lee × People Tree コラボデニムができるまで vol.2
ディレクターのタネモリです。
デニムブランド「Lee」とピープル・ツリーのコラボデニムのレポート、第2弾をお届けします。
第1弾(紡績編)はこちら。
第3弾(縫製編)はこちら。
第4弾(最終加工編)はこちら。
※ Lee × People Tree コラボデニムは10月上旬に入荷予定です。
5月下旬に大阪で加工された糸は、ブルーやネイビーのデニム生地に使うタテ糸を染色した後、広島県福山市の「篠原テキスタイル」で生地になりました。
6月下旬に工場を訪れたときは、ちょうどボーイズタイプ・オーガニックコットン・デニムやメンズ・ストレート・オーガニックコットン・デニムで使用するオーガニックコットン100%のデニム生地を織っている最中でした。
これが織機。びっしりと張られたインディゴブルーのタテ糸の間を、白いヨコ糸がくぐっていきます。
ちなみにピープル・ツリーの手織り生地は職人さんたちが人力で生地を織っているのですが、これが自動化されているのですね。人類が布を織り始めたのは紀元前8000年だそう。1万年経っても、タテ糸とヨコ糸を交差させて布にするという原理はずっと変わっていません。
ヨコ糸を上下させるピンが目にもとまらぬ速さで動いていますが、織るスピードは想像していたよりゆっくり。カシャカシャという正確なリズムに乗って、毎分25cmというスピードで生地が送り出されていきます。
ヨコ糸の生成り糸は、こんなふうにボビンから送り出されていきます。
デニム生地を見るとたいてい斜めの線が見えますが、これはヨコ糸とタテ糸が1:1で交差するのでなく、1本のヨコ糸が3本のタテ糸の下をくぐって1本のタテ糸の上を通る「葛城(かつらぎ)」という織り方で織られているためです。
ちなみに「デニム」という単語はもともと生地の種類を指す言葉で、タテ糸に色のついた糸、ヨコ糸に無染色の糸を使った厚手の綾織物のこと。
今回の「Lee×People Tree」のコラボシリーズではブラックの生地も使っていますが、ブラックの場合は無染色の糸で生地を織った後、生地染めします。後染めの生地は厳密にいうと「デニム」ではないのですが、近年はコットン製の厚手の織物でできたパンツ類を総称して「デニム」と呼ぶことが多くなっています。
織りあがった生地は手前に見えるローラーに巻き取られていきますが、その手前で光に当てて織り傷などをチェックされます。
左から篠原テキスタイルの開発担当篠原由起さん、篠原由訓社長、リー・ジャパン ディレクター細川秀和さん、タネモリ
コットンから糸へ、糸から生地へ。だんだんと形になっていく工程を見ているとワクワクします!
次のレポートでは、縫製の様子をお伝えします。
デニムブランド「Lee」とピープル・ツリーのコラボデニムのレポート、第2弾をお届けします。
第1弾(紡績編)はこちら。
第3弾(縫製編)はこちら。
第4弾(最終加工編)はこちら。
※ Lee × People Tree コラボデニムは10月上旬に入荷予定です。
5月下旬に大阪で加工された糸は、ブルーやネイビーのデニム生地に使うタテ糸を染色した後、広島県福山市の「篠原テキスタイル」で生地になりました。
6月下旬に工場を訪れたときは、ちょうどボーイズタイプ・オーガニックコットン・デニムやメンズ・ストレート・オーガニックコットン・デニムで使用するオーガニックコットン100%のデニム生地を織っている最中でした。
これが織機。びっしりと張られたインディゴブルーのタテ糸の間を、白いヨコ糸がくぐっていきます。
ちなみにピープル・ツリーの手織り生地は職人さんたちが人力で生地を織っているのですが、これが自動化されているのですね。人類が布を織り始めたのは紀元前8000年だそう。1万年経っても、タテ糸とヨコ糸を交差させて布にするという原理はずっと変わっていません。
ヨコ糸を上下させるピンが目にもとまらぬ速さで動いていますが、織るスピードは想像していたよりゆっくり。カシャカシャという正確なリズムに乗って、毎分25cmというスピードで生地が送り出されていきます。
ヨコ糸の生成り糸は、こんなふうにボビンから送り出されていきます。
デニム生地を見るとたいてい斜めの線が見えますが、これはヨコ糸とタテ糸が1:1で交差するのでなく、1本のヨコ糸が3本のタテ糸の下をくぐって1本のタテ糸の上を通る「葛城(かつらぎ)」という織り方で織られているためです。
ちなみに「デニム」という単語はもともと生地の種類を指す言葉で、タテ糸に色のついた糸、ヨコ糸に無染色の糸を使った厚手の綾織物のこと。
今回の「Lee×People Tree」のコラボシリーズではブラックの生地も使っていますが、ブラックの場合は無染色の糸で生地を織った後、生地染めします。後染めの生地は厳密にいうと「デニム」ではないのですが、近年はコットン製の厚手の織物でできたパンツ類を総称して「デニム」と呼ぶことが多くなっています。
織りあがった生地は手前に見えるローラーに巻き取られていきますが、その手前で光に当てて織り傷などをチェックされます。
左から篠原テキスタイルの開発担当篠原由起さん、篠原由訓社長、リー・ジャパン ディレクター細川秀和さん、タネモリ
コットンから糸へ、糸から生地へ。だんだんと形になっていく工程を見ているとワクワクします!
次のレポートでは、縫製の様子をお伝えします。