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記事: Lee × People Tree コラボデニムができるまで vol.3

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Lee × People Tree コラボデニムができるまで vol.3

ディレクターのタネモリです。



デニムブランド「Lee」とピープル・ツリーのコラボデニムのレポート、第3弾をお届けします。
第1弾(紡績編)はこちら
第2弾(織り編)はこちら
第4弾(最終加工編)はこちら
※ Lee × People Tree コラボデニムは10月上旬に入荷予定です。



秋田県大館市「秋北ジーンズ」の田山工場長(左)とタネモリ秋田県大館市「秋北ジーンズ」の田山工場長(左)とタネモリ



6月から7月にかけて糸から生地になったオーガニックコットンは、いよいよ縫製の工程へ。
8月上旬に訪れたのは、青森県との境に近い秋田県大館市にある「秋北ジーンズ」。ここはLee製品を専門に作っている契約工場です。62人の工員さんのうち、男性7人が裁断や機械のメンテナンスを担当し、縫製作業を担うのはすべて女性。おそろいのLeeのユニフォームを着た女性たちが、パーツや作業ごとに分かれた持ち場でてきぱきとミシン掛けやボタンつけなどをしていました。



工場内のようす。 一つの持ち場から次の工程に製品を移動させるのは「ハンガーシステム」と呼ばれる方法で、フックに取り付けられた製品が天井近くのレールを伝って次の工程に流れていきます工場内のようす。
一つの持ち場から次の工程に製品を移動させるのは「ハンガーシステム」と呼ばれる方法で、フックに取り付けられた製品が天井近くのレールを伝って次の工程に流れていきます





ポケットとなる生地に書かれたメッセージ。ポケットとなる生地に書かれたメッセージ。



5ポケットのジーンズの場合、作業工程は45~50にも分かれています!
一部の工程は機械化されていますが、この工場では小ロットでも対応できるよう、人手で行う工程がかなり残っています。想像していたよりずっとたくさんの人が作業に関わっていてびっくりしました。



すべての工程が滞りなく流れるよう作業時間は綿密に計算されており、女性たちはそれぞれの持ち場で黙々と作業しています。経験の浅い人はポケットのかがりなど簡単な作業を、ベテランになるとより複雑な作業を担当します。



「尻巻き」と呼ばれる工程はベテラン工員が担当「尻巻き」と呼ばれる工程はベテラン工員が担当。





この道26年のベテラン、山下綾子さんこの道26年のベテラン、山下綾子さん



これは、スカートのスリットを入れながら左右の身頃を縫い合わせる「尻巻き」と呼ばれる作業。2つのパーツの縫いしろを指で丸めて合わせながらミシン台に乗せ、一気に縫い合わせていきます。これができるのは55人の工員さんのうちわずか5人というほど、高度なテクニックです。



ここでは、経験を積むとさらに腕を磨いてステップアップできるので、子育てをしながら長く勤める女性も多いのだそう。フェアトレードでは指針のひとつに「女性の能力向上」を挙げており、インドやバングラデシュの生産者パートナーの現場も女性が大半を占めるので、とっても親近感がわきました。



さて、1枚の生地から50近くの工程を経てついに製品が形になりました!
一つの製品ができあがるまでに、本当にたくさんの人の手を経ているのだと実感しました。
このあと、洗いや仕上げ加工を経て、いよいよ出荷です。



次回の最終回は、仕上げの工程をご紹介します。

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