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記事: 夢見る女の子のマフラー

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夢見る女の子のマフラー

震災をきっかけにしてつながった、石巻と神戸の高校生たちが協力して、
ピープル・ツリーのアイテムを使ったイベントを開催してくれました。
イベントを中心的に進めてこられた山田はるひさんから、
報告レポートが届きましたので、ご紹介します。




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3月7日(土)の神戸コレクションにて、ネパール生産者団体であるKTSさんが製作したニットを使い、
ファッションの抱えている問題やフェアトレード、環境問題などを啓発するブースを設置させていただきました。



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これは、「神戸ブルーアースプロジェクト」という環境啓発をするNPO団体と高校部の皆さん、
そして宮城県石巻市で「イシノマキコレクション」というファッションショーを行った高校生が中心となって運営されました。




今回、ピープル・ツリーさんのご協力を得て、私たちはKTSという団体の生産者の方々がコンペに出品されたニットを使用させていただき、ブースに来場してくださったみなさんと「リレーマフラー」を製作しました。


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「リレーマフラー」には、ふたつの違う国に対する想いがこめられています。
まず、ひとつはこのニットを作ってくださったネパールの方々への想いです。生産者の方々は自分の仕事に誇りを持ち、日々の生活を素敵な夢をみて過ごしているのではないかと私は思いました。きっと、そんなネパールの方々が編むニットには一緒に日々の夢も編み込まれているのだろうと思います。




ふたつめは今の日本の消費者に対しての想いです。ファッションだけに限らず、新しく安価なものが次から次へと溢れ、人々はその新しさと安さを求め買い物を続けています。そして、新しい物を買うと古くて安いものをどんどん捨てていきました。大量生産大量消費が繰り返され、年間20億着もの衣類が捨てられています。日本の消費者の多くが、自分の衣類がどんな場所でどのように作られているのか知らずにいます。そして、今日も新しくて安いものを求めて何かを買い、何かを捨てています。このような現状は、労働をしている人たちの労働環境の改善にも、地球環境にも良いとは言えません。




このブースでは、ピープル・ツリーさんが推進している「フェアトレード」という貿易の仕組みをより多くのみなさんに知っていただき、もっと途上国の労働環境の改善や、地球環境に優しい素材などについて来場者のみなさんの意識をすこしでも変えよう!ということを目標にしていました。



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結果的に、リレーマフラーには約40人の方々が参加してくださり、お話だけでも聞いてくださった方、また、KTSのニットを使いブルーアース高校部の皆さんが製作したポーチやバックを購入していただいた方がたくさんいらっしゃいました。これを機に、すこしでも多くの方が服などを買うときに、生産元や生産者さんの暮らしを考えて商品を購入してくれるのではないかと思います。




私自身、もっとファッションが抱えている問題について考え、知り、多くの方に実情を訴えていきたいと強く思いました。


山田はるひ

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