ネパールの被害状況と支援金について
5月18日、みなさまから寄せられたご寄付およびピープル・ツリーのオンラインショップで実施したキャンペーンの合計約60万円を第一弾の支援金としてネパールに送金しました。
ご支援いただいたみなさまに深く感謝いたします。
家を失った人たちは今、テントや避難所で暮らしたり親戚の家に身を寄せています。倒壊を免れた家でも、余震を恐れて戻ることのできない人が大勢います。初めの地震から2週間後に起きた5月12日の大きな余震は、なんとか日常生活を取り戻そうと考え始めた人びとの希望を砕いてしまいました。
それでも、生産者団体では戻れる人は仕事に戻り、地震前につくり終えていた2015年秋冬製品をなんとか出荷し、未完成の製品を再生産しようとしています。私たちは、つくり手のみなさんに働く機会を提供することが、生活を支えるために今後もっとも重要な支援と考え、輸入のスケジュールを調整しながらできるだけ多くの製品を予定通り販売したいと考えています。
一方で、家を失った人びとの生活再建には多額の資金が必要です。
引き続き現地に寄付を送るため、みなさまのご協力をお願いいたします。
寄付の方法についてはこちら >>
ピープル・ツリーのパートナーである4団体の代表のみなさんから伺った現地の状況をご報告いたします。
■ クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)
■ サナ・ハスタカラ
■ 手工芸生産者連盟(ACP)
■ ニューサドル
これらのヒアリングの結果、送金先は次のようにしました。
■ 36万円-フェアトレード・グループ・ネパール(FTGN)
FTGNは、ネパールのフェアトレード団体19団体が加盟するネットワーク組織。FTGNのメンバー団体のリーダーたちが情報交換し合いながら、最大規模の被害を受けたシンドゥパルチョーク郡を中心に支援活動を続けています。
地震の翌週には、米、砂糖、水などの非常食を1,000セット、避難生活を送る被災者に配布。また、世界フェアトレード・デーの5月9日には地元の病院の協力を得て無料診療を実施、319人が診療を受けました。
無料診療の様子。(写真提供:FTGN)
次に、住居を失った人びとのためにテント100張を購入して配布しました。
しかし、緊急支援がひと段落した矢先の5月12日に、マグニチュード7.3の余震に見舞われ、現地はふたたび混乱の中にあります。
FTGNは、あらためて被害状況の確認と、住宅再建など中長期の支援について話し合っています。
■ 24万円-クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)
KTSにとってピープル・ツリーは、収益のおよそ半分を支えている最大の取引先です。
2,000名の編み手さんの被災状況の全容把握もまだこれからであり、
支援が必要な人の数も増えることが予想されるため、
KTSには寄付の40%を直接送金することにしました。
ご支援いただいたみなさまに深く感謝いたします。
家を失った人たちは今、テントや避難所で暮らしたり親戚の家に身を寄せています。倒壊を免れた家でも、余震を恐れて戻ることのできない人が大勢います。初めの地震から2週間後に起きた5月12日の大きな余震は、なんとか日常生活を取り戻そうと考え始めた人びとの希望を砕いてしまいました。
それでも、生産者団体では戻れる人は仕事に戻り、地震前につくり終えていた2015年秋冬製品をなんとか出荷し、未完成の製品を再生産しようとしています。私たちは、つくり手のみなさんに働く機会を提供することが、生活を支えるために今後もっとも重要な支援と考え、輸入のスケジュールを調整しながらできるだけ多くの製品を予定通り販売したいと考えています。
一方で、家を失った人びとの生活再建には多額の資金が必要です。
引き続き現地に寄付を送るため、みなさまのご協力をお願いいたします。
寄付の方法についてはこちら >>
ピープル・ツリーのパートナーである4団体の代表のみなさんから伺った現地の状況をご報告いたします。
■ クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)
- 2,000人以上の編み手さんのうち、バクタプール郡の1名の家族が死亡
- 大きな被害が想定された100名の住居の被災状況を確認。51軒の家屋が完全に倒壊、38軒がひび割れなどの被害
- オフィスの建物は数年前に新築されたもので被害は少なかったものの、毛糸を手染めしている古い作業場が全壊。幸い、新築したばかりの別の染色作業場は無事
■ サナ・ハスタカラ
- ピープル・ツリーの生産に携わる3つのグループで1名が死亡
- 100名の生産者が被災。54軒の家屋が倒壊、16軒が部分的な被害
- オフィスのビルの一部に、ひびなどの損壊。ショウルームで陶器などのサンプルが破損
■ 手工芸生産者連盟(ACP)
- スタッフ3名が重傷、8名の家族が死亡
- スタッフ、生産者合わせて200軒の家が損壊
- オフィスのビルもひび割れがあちこちに生じており、倒壊の危険はないものの修理が必要
■ ニューサドル
- スタッフ2名が重傷、60名が被災
- 手織りを行う作業場が大きく損壊。ほかの施設も壁が崩れたりひび割れの被害が大きいため、織り機を別の場所に移して生産を再開することを検討中
これらのヒアリングの結果、送金先は次のようにしました。
■ 36万円-フェアトレード・グループ・ネパール(FTGN)
FTGNは、ネパールのフェアトレード団体19団体が加盟するネットワーク組織。FTGNのメンバー団体のリーダーたちが情報交換し合いながら、最大規模の被害を受けたシンドゥパルチョーク郡を中心に支援活動を続けています。
地震の翌週には、米、砂糖、水などの非常食を1,000セット、避難生活を送る被災者に配布。また、世界フェアトレード・デーの5月9日には地元の病院の協力を得て無料診療を実施、319人が診療を受けました。
無料診療の様子。(写真提供:FTGN)
次に、住居を失った人びとのためにテント100張を購入して配布しました。
しかし、緊急支援がひと段落した矢先の5月12日に、マグニチュード7.3の余震に見舞われ、現地はふたたび混乱の中にあります。
FTGNは、あらためて被害状況の確認と、住宅再建など中長期の支援について話し合っています。
■ 24万円-クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)
KTSにとってピープル・ツリーは、収益のおよそ半分を支えている最大の取引先です。
2,000名の編み手さんの被災状況の全容把握もまだこれからであり、
支援が必要な人の数も増えることが予想されるため、
KTSには寄付の40%を直接送金することにしました。