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記事: オーガニックセプテンバーに寄せて
アンバサダー・鎌田安里紗さんから届いたメッセージ

オーガニックセプテンバーに寄せて
アンバサダー・鎌田安里紗さんから届いたメッセージ

9月も本日最終日。オーガニックセプテンバーも一区切りとなりますね。

今日はピープルツリーのアンバサダーであり、エシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんから届いたメッセージをご紹介します。

実際にオーガニックコットンの栽培に挑戦している鎌田さん。
その過程での気づきをシェアしてくれました。


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みなさんこんにちは。

5年前から、自宅のベランダでコットンを育てるようになりました。
毎年5月に種を播き、7月頃に花が咲き、実が膨らんでしばらく待って、気温が下がる11月
頃、実が弾けて中からフワフワの綿が現れます。

種から育って綿になる、この当たり前の事実がこんなに不思議で愛おしいとは、やってみ
るまで分かりませんでした。
この面白さを共有したく、3年前から「服のたね」というプロジェクトをスタートし、毎
年約50名のメンバーで、それぞれに自宅でコットンを育てています。
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収穫した綿は集めて紡績工場さんへ。国外で育てられたオーガニックコットンとブレンド
し、糸を紡いでもらいます。その後生地を織り、染め、みんなで考えたデザインで服を作
ります。
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驚くのは、都会のマンションの小さなベランダにも毎年しっかり虫がやってくること。
何かの幼虫、小さな虫から大きな虫まで。カーテンを開けて、葉っぱが食べられていた時
のなんとも悔しい気持ちといったら。
すぐにでも薬で撃退!と思ってしまうけれど、ここはオーガニックにいきたいもの。
ティッシュでそっと捕まえて逃したり、お酢を薄めてスプレーしたり。
なんとか小さなベランダの、小さなプランターの、少しのコットンを守るのです。
広い畑で、たくさんのコットンを育てる農家さんの労力はいかなるものか。
「オーガニックが広がらない」というけれど、その手間や、収穫が安定しなくなる不安を
考えるととてもチャレンジングなことだと分かります。

けれど、農薬を使い続けることによって健康や自然環境に大きな影響があることも確か。
だからこそ、オーガニックにこだわってチャレンジを続ける農家さんや、ブランドさんを
心から尊敬します。

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未来に向けたアクションを、先頭に立って進めてくれている作り手さん達に、感謝と共感
の気持ちを届けたい。
その一つの手段がお買い物だと思うのです。
着るものや食べるもの暮らしの中で使うもの。誰がどんな風につくったものを選ぶのか。

今日はオーガニックセプテンバーさいごの日。改めてものの選び方を考えてみる機会にしませんか?

鎌田 安里紗

ピープルツリーのオーガニックコットンのアイテムはこちら



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【鎌田 安里紗(かまだ ありさ)さんプロフィール】
モデル/エシカルファッションプランナー

1992年、徳島県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。
衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響を意識する"エシカルファッション"に関する情報発信を積極的に行い、ファッションブランドとのコラボレーションでの製品企画、衣服の生産地を訪ねるスタディ・ツアーの企画などを行っている。著書に『enjoy the little things』(宝島社)。環境省「森里川海プロジェクト」アンバサダー、ピープルツリーアンバサダー、慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師。

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