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記事: 安心して笑顔で働けるように
~ネパールとバングラデシュで職場の安全講習を実施~

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安心して笑顔で働けるように
~ネパールとバングラデシュで職場の安全講習を実施~

ピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」が支援しているネパールとバングラデシュの団体から、「職場の安全講習を実施しました」との報告が寄せられました。

ネパールで安全講習を実施したのは、ピープルツリーの手編みニット製品やフェルト製品、手織り布のバッグなどを作っている生産者をはじめ26のフェアトレード生産者団体でつくる「フェアトレードグループ・ネパール」。
21団体から各1名の参加者が首都カトマンズに近いパタンの講習会場に集まり、安全な環境で心身ともに健康的に仕事ができるよう、防災訓練やいざというときの救命措置、日頃の職場でのストレスマネジメントなどを2日間に渡って学びました。

怪我人が出た時の応急処置を講師が説明

デスクでできるストレッチ

ネパールは2015年4月に大地震に見舞われ、8,000人以上が犠牲になり被災者は約560万人にのぼりました。生産者団体の多くが、事務所や作業所で被災し多くの被害をこうむっています。この講習の中では、参加者が地震当時の経験を分かち合い、地震が起きた時に身を守ったり避難する方法を学びました。

屋内で地震に遭ったら、まずは机の下にもぐり、頭を隠して身を守る

屋外では消化器を使った実践訓練も

 

一方、バングラデシュでは、バングラデシュ衣料産業労働者連盟(NGWF)の主催により、縫製工場で働く女性たちを対象とした安全講習が行われました。

職場の安全講習に参加した女性たち

バングラデシュでは、2013年に1,000人以上の犠牲者を生んだ「ラナ・プラザ」ビル崩落事故が大きく報道され世界中が知るところとなりましたが、毎年数10件もの工場火災や労働災害が発生しています。NGWFでは、働く人びとの命を守る安全な職場環境を実現するために雇用主や政府への働きかけを続けると同時に、働く人びと自身が自分の身を守るための知識やスキルを身に着けることも大切と考え、今回の講習を実施しました。

講習を終えて集合写真

この講習を通じて、ネパールやバングラデシュの働く仲間たちが、安心して働けること、そしてその仕事を日本や世界の人びとが応援していることを知って自信と誇りを高められたとしたら嬉しいです。

NGWFを支援する寄付キャンペーン継続中!

グローバル・ヴィレッジはただいま、縫製工場で働くバングラデシュの女性たちをNGWFを通じて応援するキャンペーンを、オンライン寄付サイトGive One で実施中です!
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