つくり手とのコミュニケーションで生まれたファブリック
~手織りブリック&ドットプリント~
さまざまな柄が絡み合い、絶妙なバランスで美しさを醸す手織りブリック&ドットシリーズ。
このプリント生地は、インドの生産者団体「サシャ」でつくられています。
「サシャ」は手織り生地をつくるグループ、ブロックプリントやスクリーンプリントをするグループ、リサイクルサリー商品をつくるグループなどがある。
太さの異なるスラブ糸を使って手織りしたニュアンスのあるコットン生地に、
ブロックプリントと刷毛目のペイントをプラス。
3つの技術を組み合わせることで、ほかにはない深みのあるファブリックができました。
ブロックプリントについて詳しくはこちら>>
ピープル・ツリーの商品のほとんどは、
日本で考えたデザインを元に、パートナー団体に依頼して生産しています。
ブロックプリントの柄を決めるには、大きく分けて2つのアプローチがあり、
ひとつは日本で考えた柄に合わせて新たに木版を手彫りしてもらう方法、
もうひとつは、職人が持っている木版から新しい柄をつくる方法があります。
このブリック&ドットの柄は、後者の方法でつくられました。
サシャで保管しているブロックプリントの木版の数々。伝統的な幾何学柄やエスニック柄がたくさん揃う。
今回、つくり手が用意した多数の柄の中から選ばれたのは、
雲のような形のチェック柄と小花のようなドット柄。
ふたつの版をひとつのパターンとして成立するように、日本のデザイナーがレイアウトを考えます。
色面積が大きいチェック柄をベースに、ドット柄はアクセントとして使いました。
ドット柄は2色づかいすることで、軽やかなリズムと動きを生み出しています。
さらに刷毛目のペイントを全体にほどこし、奥行きのあるパターンが完成しました。
訪問した際に見せてもらったサンプル生地。同じチェック柄が使われている。
左がプリント前の手織り生地。中央がブロックプリントのパターン、右が刷毛目のイメージ。
ファブリックに深みを持たせているこの刷毛目のペイント、実は靴ブラシが使われています。
靴ブラシに染料をつけ、さっとなでるようにペイント。
手に入りやすい身近な道具を使うのも、インドならではの発想です。
刷毛目のペインティングをほどこしているところ。左側に立つ人は、作業ポイントを指で示しています。
生地を織り上げ、3度のブロックプリントを重ね、刷毛目のペイントをほどこす……。
たくさんの職人たちの手を通して、ファブリックはできあがります。
ピープル・ツリーでは、より多くの人たちにフェアトレードの仕事がもたらされるよう、手仕事を推奨しています。
伝統的に使われている技法や素材、個人のアイデアを活かすことができるのも、
毎年、仕入・生産担当者やデザイナーが生産者団体を訪問し、コミュニケーションを密にとっているから。
生地の向こう側に人びとのぬくもりを感じる……、そんなファブリックに出会えるのもフェアトレードならではの魅力です。
手織りブリック&ドットシリーズはこちら >>
このプリント生地は、インドの生産者団体「サシャ」でつくられています。
「サシャ」は手織り生地をつくるグループ、ブロックプリントやスクリーンプリントをするグループ、リサイクルサリー商品をつくるグループなどがある。
太さの異なるスラブ糸を使って手織りしたニュアンスのあるコットン生地に、
ブロックプリントと刷毛目のペイントをプラス。
3つの技術を組み合わせることで、ほかにはない深みのあるファブリックができました。
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ピープル・ツリーの商品のほとんどは、
日本で考えたデザインを元に、パートナー団体に依頼して生産しています。
ブロックプリントの柄を決めるには、大きく分けて2つのアプローチがあり、
ひとつは日本で考えた柄に合わせて新たに木版を手彫りしてもらう方法、
もうひとつは、職人が持っている木版から新しい柄をつくる方法があります。
このブリック&ドットの柄は、後者の方法でつくられました。
サシャで保管しているブロックプリントの木版の数々。伝統的な幾何学柄やエスニック柄がたくさん揃う。
今回、つくり手が用意した多数の柄の中から選ばれたのは、
雲のような形のチェック柄と小花のようなドット柄。
ふたつの版をひとつのパターンとして成立するように、日本のデザイナーがレイアウトを考えます。
色面積が大きいチェック柄をベースに、ドット柄はアクセントとして使いました。
ドット柄は2色づかいすることで、軽やかなリズムと動きを生み出しています。
さらに刷毛目のペイントを全体にほどこし、奥行きのあるパターンが完成しました。
訪問した際に見せてもらったサンプル生地。同じチェック柄が使われている。
左がプリント前の手織り生地。中央がブロックプリントのパターン、右が刷毛目のイメージ。
ファブリックに深みを持たせているこの刷毛目のペイント、実は靴ブラシが使われています。
靴ブラシに染料をつけ、さっとなでるようにペイント。
手に入りやすい身近な道具を使うのも、インドならではの発想です。
刷毛目のペインティングをほどこしているところ。左側に立つ人は、作業ポイントを指で示しています。
生地を織り上げ、3度のブロックプリントを重ね、刷毛目のペイントをほどこす……。
たくさんの職人たちの手を通して、ファブリックはできあがります。
ピープル・ツリーでは、より多くの人たちにフェアトレードの仕事がもたらされるよう、手仕事を推奨しています。
伝統的に使われている技法や素材、個人のアイデアを活かすことができるのも、
毎年、仕入・生産担当者やデザイナーが生産者団体を訪問し、コミュニケーションを密にとっているから。
生地の向こう側に人びとのぬくもりを感じる……、そんなファブリックに出会えるのもフェアトレードならではの魅力です。
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(ピープル・ツリー/エディター イイダナオコ)