ネパールのKTSから生産者が来日します!特別イベント情報も。
みなさん、こんにちは。
プレスのアイコです。
現在、私たちのオフィスでは、来週から始まるイベントに向けて、
あわただしく準備を進めています。
そのひとつが、ネパールから手編みの生産者さんを迎えて開催する
トーク&ニットカフェのイベント!
KTS(クムベシュワール・テクニカル・スクール)から、
ディレクターのサティエンドラさんと、ニッターのリナさんが間もなく来日します。
昨年の秋に実際にKTSを訪れたフリーアナウンサーの末吉里花さんより
すてきなレポートが届いていますので、2回にわけてみなさんにご紹介したいと思います!
*****
フェアトレードブランド、ピープル・ツリーのワンピースとの出会いがきっかけで、
フェアトレードに関わってから早5年が経ちました。
様々な活動のお手伝いをする中で、どうしても実現したかったのが、生産者を訪問することでした。
その念願が叶ったのが、バングラデシュを訪ねることができた2010年3月。
そして昨年の9月末、2年振りに再びフェアトレード生産者を訪ねることができました。
KTSの生産者さんのお家を訪ねた時の様子。左から、国際金融アナリストの末吉竹二郎さん、フリーアナウンサーの末吉里花さん、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん。
今回私が訪ねたのは、ネパールはカトマンズ地区にあるKTSというフェアトレード生産者団体でした。
今まで取材で50カ国以上、なかでもたくさんの途上国を訪ねましたが、ネパールは初めて。
空港から街の中心を車で抜けるのも一苦労。
交通ルールもない道を真っ黒な排気ガスを出しながら走るおびただしい数の車、
その間をすり抜けるバイク、牛、犬、人…崩れかけたビルや積み上げられたゴミの山々。
私が今まで訪ねた途上国の中でも、最もインフラが整っておらず、
混沌とした世界で、これはまた大変なところに来てしまったというのが第一印象でした。
中心街から車で走ること30分。
喧騒から少し離れたクムベシュワールという街にKTSはありました。
この地に降り立って特に目をひいたのが、古くからある荘厳なお寺、
色鮮やかなサリーを着こなす美しい女性たち、制服を着て元気に闊歩する子どもたち、
新鮮な野菜や果物、手作りのお供え物を売る、買う人々。
それらを見た瞬間、この街は生きている、と直感しました。
人々が毎日を丁寧に暮らしている、そんな雰囲気が伝わってきたのです。
実はKTSがあるこの街はその昔、「ポデ」と呼ばれる最下層カーストに属し
差別を受けてきた人々が住んでいた地域でもあり、
彼らを助けるために1983年に設立された団体がKTSの始まりだそうです。
現在では貧困に苦しむすべての人々のために仕事を提供するだけでなく、
食事や教育、職業訓練も提供しています。
本来ならば国が国民に与えるべくものを、KTSは地域の人々のために創り上げてきました。
それを可能にしたのが、やはりフェアトレードの力。
KTSを訪問してみて、改めてフェアトレードが与えるインパクトの大きさを肌で感じました。
KTSでは、主にニット織り、カーペット織り、家具作りの生産に力を入れていました。
特にニット織りは約2400人のニッターが誇りを持ってひとつひとつの製品を丁寧に作っていました。
特徴的なのが、ニッターたちは自分の家でニットを編むことができるということ。
子どもと夫の世話や家事をしながら、空いた時間でニットを編めるので、
女性にとって負担がなく働けます。
一般の工場に比べて、フェアトレード生産者団体で働くと、
厳しい技術的な要求に応えれば、給料はほぼ倍、遅れることなくもらえる、
ということでニッターたちは仕事にやりがいを感じ、自分にも何かできることがあると知り、
自信を持つことができるそうです。
一番印象的だったのは、お母さんと4人の美人姉妹の5人家族が住む
わずか8畳の部屋を訪問した時のことです。
皆それぞれ学校に通っていますが、帰宅後数時間手編みの仕事をして、
自分たちの教育費を払っています。
KTSでの仕事がなければ、今頃夢も希望も持てなかったと、彼女たちは口を揃えて言い、
ひとりは将来ジャーナリストになりたい、ひとりは会社を起業したい、
とそれぞれ大きな夢を語ってくれました。
途上国において、社会的に地位が低い彼女たちが将来を描ける社会がある、
というのはフェアトレードが与える大きなインパクトのひとつです。
フェアトレードは、経済的にだけでなく、女性にとってひとりの人間としての自立も可能にしているのです。
パート2へつづく・・・
*****
ネパールのKTSより、ディレクターのサティエンドラさんと、ニッターのリナさんを迎えてイベントを開催します。
ぜひご参加ください。
お申し込みは、こちらから
●女性が自分らしく働くということ-ネパールのフェアトレードから学ぶ-
ピープル・ツリー代表のサフィアが、KTSのおふたりを迎えて、トークイベントを開催。
フェアトレードの仕事がネパールの女性たちの生き方をどのように力づけてきたか、お話しします。
【日時】 11月21日(木)19:00~20:30
【場所】 東京ウィメンズプラザ 2F 第1会議室
東京都渋谷区神宮前5-53-67
(渋谷駅 宮益坂口から徒歩12分、東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩7分)
【参加費】 500円 (グローバル・ヴィレッジ会員 無料)
●フェアトレードのニットカフェ
パート1で、KTSの活動とフェアトレードがもたらす変化についてお話したのち、
パート2で、リナさんと一緒にかわいいミニソックスの手編みに挑戦します!
【日時】 11月23日(土・祝)
14:00~14:45 Part 1. トーク:フェアトレードと女性の生き方
15:00~16:30 Part 2. リナさんと一緒に編もう!手編みのミニソックス
【場所】 ピープル・ツリー 自由ヶ丘店
東京都目黒区自由が丘3-7-2
【参加費】 1,500円
(Part 1のみ 500円、Part 2のみ1,000円、グローバル・ヴィレッジ会員は500円割引)
プレスのアイコです。
現在、私たちのオフィスでは、来週から始まるイベントに向けて、
あわただしく準備を進めています。
そのひとつが、ネパールから手編みの生産者さんを迎えて開催する
トーク&ニットカフェのイベント!
KTS(クムベシュワール・テクニカル・スクール)から、
ディレクターのサティエンドラさんと、ニッターのリナさんが間もなく来日します。
昨年の秋に実際にKTSを訪れたフリーアナウンサーの末吉里花さんより
すてきなレポートが届いていますので、2回にわけてみなさんにご紹介したいと思います!
*****
フェアトレードブランド、ピープル・ツリーのワンピースとの出会いがきっかけで、
フェアトレードに関わってから早5年が経ちました。
様々な活動のお手伝いをする中で、どうしても実現したかったのが、生産者を訪問することでした。
その念願が叶ったのが、バングラデシュを訪ねることができた2010年3月。
そして昨年の9月末、2年振りに再びフェアトレード生産者を訪ねることができました。
KTSの生産者さんのお家を訪ねた時の様子。左から、国際金融アナリストの末吉竹二郎さん、フリーアナウンサーの末吉里花さん、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん。
今回私が訪ねたのは、ネパールはカトマンズ地区にあるKTSというフェアトレード生産者団体でした。
今まで取材で50カ国以上、なかでもたくさんの途上国を訪ねましたが、ネパールは初めて。
空港から街の中心を車で抜けるのも一苦労。
交通ルールもない道を真っ黒な排気ガスを出しながら走るおびただしい数の車、
その間をすり抜けるバイク、牛、犬、人…崩れかけたビルや積み上げられたゴミの山々。
私が今まで訪ねた途上国の中でも、最もインフラが整っておらず、
混沌とした世界で、これはまた大変なところに来てしまったというのが第一印象でした。
中心街から車で走ること30分。
喧騒から少し離れたクムベシュワールという街にKTSはありました。
この地に降り立って特に目をひいたのが、古くからある荘厳なお寺、
色鮮やかなサリーを着こなす美しい女性たち、制服を着て元気に闊歩する子どもたち、
新鮮な野菜や果物、手作りのお供え物を売る、買う人々。
それらを見た瞬間、この街は生きている、と直感しました。
人々が毎日を丁寧に暮らしている、そんな雰囲気が伝わってきたのです。
実はKTSがあるこの街はその昔、「ポデ」と呼ばれる最下層カーストに属し
差別を受けてきた人々が住んでいた地域でもあり、
彼らを助けるために1983年に設立された団体がKTSの始まりだそうです。
現在では貧困に苦しむすべての人々のために仕事を提供するだけでなく、
食事や教育、職業訓練も提供しています。
本来ならば国が国民に与えるべくものを、KTSは地域の人々のために創り上げてきました。
それを可能にしたのが、やはりフェアトレードの力。
KTSを訪問してみて、改めてフェアトレードが与えるインパクトの大きさを肌で感じました。
KTSでは、主にニット織り、カーペット織り、家具作りの生産に力を入れていました。
特にニット織りは約2400人のニッターが誇りを持ってひとつひとつの製品を丁寧に作っていました。
特徴的なのが、ニッターたちは自分の家でニットを編むことができるということ。
子どもと夫の世話や家事をしながら、空いた時間でニットを編めるので、
女性にとって負担がなく働けます。
一般の工場に比べて、フェアトレード生産者団体で働くと、
厳しい技術的な要求に応えれば、給料はほぼ倍、遅れることなくもらえる、
ということでニッターたちは仕事にやりがいを感じ、自分にも何かできることがあると知り、
自信を持つことができるそうです。
一番印象的だったのは、お母さんと4人の美人姉妹の5人家族が住む
わずか8畳の部屋を訪問した時のことです。
皆それぞれ学校に通っていますが、帰宅後数時間手編みの仕事をして、
自分たちの教育費を払っています。
KTSでの仕事がなければ、今頃夢も希望も持てなかったと、彼女たちは口を揃えて言い、
ひとりは将来ジャーナリストになりたい、ひとりは会社を起業したい、
とそれぞれ大きな夢を語ってくれました。
途上国において、社会的に地位が低い彼女たちが将来を描ける社会がある、
というのはフェアトレードが与える大きなインパクトのひとつです。
フェアトレードは、経済的にだけでなく、女性にとってひとりの人間としての自立も可能にしているのです。
パート2へつづく・・・
*****
ネパールのKTSより、ディレクターのサティエンドラさんと、ニッターのリナさんを迎えてイベントを開催します。
ぜひご参加ください。
お申し込みは、こちらから
●女性が自分らしく働くということ-ネパールのフェアトレードから学ぶ-
ピープル・ツリー代表のサフィアが、KTSのおふたりを迎えて、トークイベントを開催。
フェアトレードの仕事がネパールの女性たちの生き方をどのように力づけてきたか、お話しします。
【日時】 11月21日(木)19:00~20:30
【場所】 東京ウィメンズプラザ 2F 第1会議室
東京都渋谷区神宮前5-53-67
(渋谷駅 宮益坂口から徒歩12分、東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩7分)
【参加費】 500円 (グローバル・ヴィレッジ会員 無料)
●フェアトレードのニットカフェ
パート1で、KTSの活動とフェアトレードがもたらす変化についてお話したのち、
パート2で、リナさんと一緒にかわいいミニソックスの手編みに挑戦します!
【日時】 11月23日(土・祝)
14:00~14:45 Part 1. トーク:フェアトレードと女性の生き方
15:00~16:30 Part 2. リナさんと一緒に編もう!手編みのミニソックス
【場所】 ピープル・ツリー 自由ヶ丘店
東京都目黒区自由が丘3-7-2
【参加費】 1,500円
(Part 1のみ 500円、Part 2のみ1,000円、グローバル・ヴィレッジ会員は500円割引)