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記事: 知ったら、アクション!
「知る」ことから始まる変革

知ったら、アクション!
「知る」ことから始まる変革

ファッションレボリューションとは?

「ファッションレボリューション」は、自分の着ている服を「誰が、どこで、どんなふうに、つくったか」に思いを馳せ、ファッション産業の変革を求める世界的なキャンペーンです。

きっかけは2013年4月24日、バングラデシュのダッカ近郊で起きた、縫製工場が複数入ったビル「ラナ・プラザ」が崩壊した事故でした。

1,100名以上の方が亡くなり、2,500名以上の方が負傷するというこの痛ましい事故は、前日から壁に亀裂が見つかっていたにも関わらず、稼働を続けることで起きた人災です。

何故こんなことが起きるのか、原因は複雑に絡み合っています。生産する側だけでなく、買う側「消費者」である私たちも無関係ではないはず。ですが、知らなければ、関心を持つことはできません。

逆に言えば、まず「知る」ことが変革の第一歩。


ファッションレボリューションで掲げるメッセージ「THINK GLOBALLY, ACT LOCALLY」も、世界的に起きている課題を知り、自分の身近でできることへのアクションを促しています。

「知る」きっかけや、「アクション」になるコンテンツをいくつかご紹介します。

 

 

ピープルツリー主催『メイド・イン・バングラデシュ』オンライン上映会&トークイベントに参加する


ダッカの衣料品工場で働いている23歳のシムが主人公。実話をもとにしたストーリーなので、過酷な職場環境や、同僚や夫をはじめとする周囲の人びととのやりとりから、バングラデシュで働く女性のおかれる状況が、より切実に感じられると思います。

トークイベントでは、映画の感想シェアやファッションレボリューションのアクションのアイディアなどを話す場にします。

解決策の1つとして「フェアトレードのものづくり」についてのお話や映画の補足情報、ご質問にもできるだけお答えします!

予告編 


詳細&お申込はこちら >

 

 

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』の市民上映会に参加する


予告編 

ラナ・プラザの事故をきっかけに制作されたドキュメンタリー。ラナ・プラザについてだけでなく、ファッションに関する課題が数々取り上げられています。

環境省の調べによると、この30年で服の平均単価が6,848円から3,202円と半分になるほど低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきました。

サブタイトルの“真の代償”には、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題提起が込められています。

この時期、日本各地で市民上映会が開催されるので、参加可能な会場の予定をぜひチェックしてみてください。

上映会情報はこちら >

 

 

ファッションレボリューション・ジャパンのサイトを見る


https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/ より

ファッションレボリューション・ジャパンは、世界的キャンペーンである「Fashion Revolution」の日本事務局。ピープルツリーのトークイベントにもたびたび登壇いただいている鎌田安里紗さんが共同代表理事を務める一般社団法人unistepsが運営しています。

サイトでは、イベント情報や世界のファッション業界に関するさまざまなレポートを見ることができます。

今年は4月25日(金)に、シンポジウム「Waste to Wear:ゴミになる服、ならない服」が、TRUNK (HOTEL)にて開催されるそうです。前述の環境省サステナブルファッションのベースとなる勉強会を立ち上げた、元環境大臣で衆議院議員の小泉進次郎さんも登壇予定。

レポートの一例を挙げると、「#RememberRanaPlaza Collection 断念から考える日本のファッショ ン産業 の現在地 ラナ・プラザ崩落事故から10年目の考察と展望」、ファッションブランド250社の情報開示に対してランキングした「ファッション透明性インデックス」など。詳細かつ貴重な情報をダウンロードすることができます。

 

 

「ファッションブランドのエシカル度」を検索してみる

ファッションのエシカル度レーティングガイド「Shift C」というサイトがあります。オーストラリアで始まった、世界最大級のエシカル評価機関Good On Youのサポートを受けた、日本語版のサイトです。先述したunistepsもアドバイザーとして関わっています。

環境負荷、社会に与える影響、動物に対する倫理的配慮……さまざまな観点から、自分の価値観に合ったお買いものができるように、ファッションブランドを5段階評価しています。

ピープルツリーは「素晴らしい」を獲得しています。


https://www.instagram.com/p/DApB7uNzz7w/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA== より

 

 

お気に入りのブランドにSNSで質問してみる

自分の大好きなブランドに直接たずねてみるという手もあります。ブランド名を@タグ付けして、「#WhoMadeMyClothes(私の服をつくったのは誰?)」とSNSで投稿してみてください。お気に入りの洋服のタグのブランド名部分を写真に撮るのがおすすめ。

自社ブランドについてどんな投稿がなされているか、関係者は気にしてチェックしているもの。この問いかけをすることで、アパレル企業に「生産者が誰なのか、どんな労働環境でつくられているのか」を気にしているファンがいることを伝えることになります。

SDGsの普及とともに、企業は今まで以上に社会的責任や顧客の声に取り組む必要性を感じています。今こそ、商品を選ぶ側の力を生かして声を届けてみましょう。

これは、ファッションレボリューションのキャンペーンが始まった2014年から呼び掛けているアクションの1つ。#WhoMadeMyClothes と検索すると、世界中の人たちがサステナブルなおしゃれを楽しみながら情報発信をしている様子を見ることができます。

 

 

ピープルツリーのショップのフォトブースからSNS発信

ピープルツリー自由が丘店では、4月22日(月)~27日(日)の間、店内にフォトブースをご用意しています。ぜひ、ハッシュタグ「#WhoMadeMyClothes(私の服をつくった人は誰?)」をつけて、ファッションレボリューションウィーク中のSNSをにぎわせましょう。
ファッションレボリューションを知らない方に興味を持ってもらうため情報をシェアしたり発信することも、大切なアクションの1つです。

 

 

フェアトレードのお買いものをする

「#WhoMadeMyClothes(私の服をつくった人は誰?)」と尋ねられて、「I made your clothes!」と答えられるのが、フェアトレード・ファッションです。

フェアトレード団体が大切にしている「10の指針」の1つに、「事業の透明性を保つ」があります。つまり、「どこで、誰が、何を使って、どんなふうにつくっているのか」をきちんと把握しているのです。ファッションレボリューションが始まるずっと前から、大切にしている取り組みです。

ファストファッションの工場では、作業効率を上げるために同じパーツだけをひたすら縫うことが多く、技術向上の機会は少なく、縫い手はどんな1着が仕上がるのかも、完成品をどの国の人が着るのかも知りえません。

一方、ピープルツリーは生産者パートナーとともに手仕事を生かしたものづくりをしています。日本のお客さまが求めるデザインや品質についてつくり手に伝え、よりよいものができるよう、技術向上を手助けします。つくり手たちは、日本のお客さまが着てくださっていることを誇りに思い、自信をもって仕事をしています。お互いに顔が見えるものづくりをしているのです。

ラナ・プラザの事故の生存者であるサビーナさんが、搾取工場(スウェットショップ)とフェアトレード団体での働き方や暮らしの違いを具体的に語っているインタビュー動画をぜひご覧ください。

 

▼手仕事の技法ごとの生産者情報はこちら

 


 

どんな服を着ているときに、幸せを感じますか?
理由を説明するときにはきっと、あなたの価値観が反映されています。

私たちはものを通じて、世界中の人びととつながっています。

ものとの向き合い方を見直すことは、自分の価値観を見つめ、自分と世界の人びと、素材を生み出す背景(環境)とのつながりに想像をめぐらす機会。

こうした機会を持つことは、きっと心豊かな毎日をもたらすことでしょう。


4月22日~27日のファッションレボリューション・ウィークの間はもちろんのこと、さまざまな折に、お気に入りがどうやって自分の手元まで届いたのか、想いを馳せてみてくださいね。

 

ファッションレボリューション2025 特設ページはこちら >

 

 

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