リサイクルサリー
あざやかな色と大胆な柄が魅力のリサイクルサリーをアップサイクルしているので、ひとつとして同じものがありません。そんなリサイクルサリーの魅力に迫ります。
インドやバングラデシュの女性の伝統的な衣装として知られるサリー。
世界でもっとも古い民族衣装と呼ばれ、今日まで日常的に着られています。
真新しいサリーは糊がきいていてパリッとしているのですが、何度も水をくぐって手洗いを繰り返したサリーは本当にやわらかで、まるでガーゼのよう。このコットンサリーを洋服やバッグなどに、アップサイクルしたものがリサイクルサリーです。
さまざまな色や柄の生地をパッチワークしたり、刺繍をほどこしたりして、商品に仕立てていきます。継ぎあてる布のサイズや、柄合わせなど、日本のお客さまの好みに合わせて、バランスをとりながら仕上げます。
ピープルツリーがリサイクルサリーの商品を初めて発売したのは2008年。
共同創設者のサフィア・ミニーが
パートナー団体の「サシャ」に所属する「ジビカ」というグループを訪問した際に、ヴィンテージのサリーを見て、ファッションアイテムにしたいと言ったのがきっかけでした。
最初の商品はノースリーブのトップスで、以降、ドレスにスカート、バッグ、インテリア雑貨など、さまざまなアイテムが生まれました。
リサイクルサリーの洋服は、インド国内でも評判がよく、ほかのバイヤーからも注文が入ることもしばしば。
2007年に7人だったジビカの従業員も15人にまで増えました。
インドの人びとに とって古くさい繕いものというイメージだった古着のサリーが、ファッションアイテムとして生まれ変わったとき、新鮮な発見と誇らしさを感じたと、つくり手たちは言います。
「私たちが着ているサリーが形を変えて日本のお客さまに着ていただけることは、大きな喜びです。サリーの色や柄合わせすることは、クリエイティブな気持ちを刺激されて、とても楽しい仕事なんです」。
インドの女性とともに歴史を紡いできたサリー。
そんなサリーをワードローブのひとつに加えてみてはいかがでしょうか?