タラ・プロジェクト
タラ・プロジェクト
- 団体がある国
- インド
- 設立
- 1966年
- 商品
- アクセサリー
- 団体概要
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- 歴史・背景
- 1960年代にインド北部の首都ニューデリーで、貧困層の人びとの生活向上を目指すシャム・シャルマ博士を中心とする活動家や教師などの有志が、縫製や刺繍の研修プロジェクトを立ち上げました。やがて技術を身につけた人びとによる生産グループが各地にでき、製品の種類も広がって各グループの製品を海外に販売するための組織としてタラ・プロジェクト(Trade Alternative Reform Action Project:貿易の改革のためのアクション・プロジェクト)が設立されました。現在はアクセサリー、ソープストーン製品、ガラス細工、木製品などの製品を、ニューデリーのみならずラジャスタンやウッタル・プラディシュなどの州で職人グループがつくっています。 インドではアクセサリー産業が盛んですが、児童労働の温床ともなっています。価格をぎりぎりまで下げるために低賃金で働く労働力が必要なこと、子どもの小さな手が繊細なパーツづくりに適していることなどから子どもを雇う工場主が多く、貧しさから子どもを働きに出す親も少なくありません。教育を受けずに大人になる子どもたちは、ほかに仕事の選択肢がないために、やがては自ら工場主となって子どもを雇うようになるという負の連鎖を引き起こしています。タラ・プロジェクトは雇用の場をつくり、大人たちが経済的に自立を果たすことで児童労働をなくすことを目指しています。
- 活動内容
- 各地の生産者グループでつくられる製品のマーケティングと販売を行うほか、生産者たちのために効率化や品質向上の研修、若者向けの職業訓練も行っています。
子どもや女性への教育プログラムや児童労働撲滅のための啓発活動を精力的に行っています。
タラ・プロジェクトはインドのみならず世界のフェアトレード運動の先駆者であり、創立者の故・シャルマ博士はインドやアジアのフェアトレード団体のネットワーク設立に力を尽くし、代表も務めました。 - 活動の広がり・生産者へのメリット
- 生産者グループがある10ヶ所の地域で、学校に通っていない子どもたち向けの教育プログラムを実施しており、1,000名以上の子どもたちが参加しています。児童労働をなくすため、親が教育の大切さを学ぶワークショップを開催したり、貧しさで子どもを学校に通わせることができない家庭のための奨学金制度も運営しています。 また、医療制度が行き届いていない地域に診療所を開設して、健康診断や診療を受けられるようにしたり、巡回診療を行っています。
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