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記事: インドの子どもたちに教育の機会を!
~プロジェクトに23万円を送りました~

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インドの子どもたちに教育の機会を!
~プロジェクトに23万円を送りました~

ピープルツリーと母体NGOのグローバル・ヴィレッジは、インドで児童労働をなくすための様々な活動を続ける現地フェアトレード団体「タラ・プロジェクト」を20年以上に渡って支援しています。

ピープルツリーはタラ・プロジェクトの生産者と共に商品開発したアクセサリーを日本で販売し、2015年からはさらに、売上に応じた寄付によってタラ・プロジェクトが運営する教育センターの活動も支援してきました。

8月上旬、3年目となる今年の寄付として約23万円を現地に送ることができました。この金額は、6月までの1年間に販売したアクセサリー5,981点分の寄付約19万円と、このプロジェクトに賛同されているジュエリー/ファッションブランド「RUKUS by yasuhiro tomita」から寄付いただいた約4万円の合計です。アクセサリーのお買い上げによってプロジェクトにご協力いただいたみなさまに、心より感謝申し上げます。

タラ・プロジェクトは、手工芸生産に携わる小規模生産者が適正な収入を得ることで子どもを働かせなくてすむよう、アクセサリーや石細工の生産者グループの立ち上げから製品づくり、販売を支援すると共に、インド北部の首都デリー近郊とウッタル・プラデシュ州で8 ヵ所の教育センターを運営しています。

センターには6歳~16歳の子どもたちが通ってきて毎日2-3時間を過ごします。家が貧しく学費を払えない、両親から育児放棄された、学校の勉強についていけないなど、何らかの理由で普通の学校に通えない子どもたちが、ここで学校の勉強の補講を受けたり、教育や環境保護の大切さを学んでいます。スポーツやレクリエーション活動もあり、家で十分な食事を摂っていない子どもたちのためにシリアルなどの軽食も提供されています。

アグラの教育センターで学ぶ子どもたち

また、子どもたちの親向けに活動報告会も開かれています。貧しいコミュニティでは、親自身が教育を受けておらず自分の子どもを学校に通わせる必要性を感じていない場合も多いのです。
子どもたち自身、そして親たちが教育の大切さを理解することにより、子どもたちの多くはやがて普通の学校に通うようになり、将来の夢を描くこともできるようになっていきます。

2016年と2017年にピープルツリーから送られた寄付は、ウッタル・プラデシュ州アグラとニカウの2ヶ所の教育センターで、先生の給料や、文房具や遊具、軽食などの購入費といった運営費の一部に充てられました。2018年は、より生徒数が多く運営費がひっ迫しているプルディル・ナガールの教育センターが支援対象となります。



通学バッグを受け取った子どもたち

 

世界で1億5,200万人*1)、インドだけでも500万人以上が児童労働に従事している現状では、すべての子どもたちが教育を受けることができるまでの道のりは遠く感じられます。

しかし、タラ・プロジェクトを始めとする草の根の活動は、着実に成果を上げています。
2017年6月、インド政府はそれまで公に認めていなかった児童労働の存在を認め、国際労働機関(ILO)が採択した二つの条約- 就業の年齢を義務教育終了年齢とする「最低年齢条約(第138号)」と奴隷労働や売春などの禁止と撤廃を求める「最悪の形態の児童労働条約(第182号)」を批准すると発表し、政府として児童労働のない社会を目指すことを表明したのです。*2)

タラ・プロジェクトの地道な活動はこれからも続きます。ピープルツリーとグローバル・ヴィレッジは引き続き、フェアトレードとその啓発活動を通じて、共にすべての子どもたちが教育を受け自分の将来を描くことのできる社会を目指します。

寄付の対象となるタラ・プロジェクトのアクセサリーはこちら

「RUKUS by yasuhiro tomita」とのコラボレーションについては、こちら
タラ・プロジェクト代表のムーン・シャルマさん来日時の活動紹介(2014年11月)はこちら

≪出典≫
*1) ILO 『児童労働の世界推計 2012-2016』
*2) ILO 記者発表 2017年6月13日