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記事: 「バングラデシュの女性を応援する研修プロジェクト」最新情報
~2022年2月から始動決定!~

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「バングラデシュの女性を応援する研修プロジェクト」最新情報
~2022年2月から始動決定!~

今年3月、クラウドファンディングにより支援を呼びかけた、バングラデシュの女性のエンパワメントを目指す研修プロジェクト。当初の予定より開始が遅れていましたが、このたび、ようやく始動のスケジュールが決まりました!

 

このプロジェクトは、バングラデシュのフェアトレード団体ネットワーク「ECOTA」が現地の開発NGO「クリスチャン・エイド」の協力を得て企画しました。フェアトレードの手工芸品などの生産に携わる職人12万人のうち8割を占める女性たちのため、性差別のない職場、女性がリーダーシップを発揮できる環境を実現することを目指しています。さらにプロジェクト終了後は、研修マニュアルやノウハウを他のフェアトレード団体やフェアトレードでない衣料品工場などにも活用するよう働きかけることで、広くバングラデシュでものづくりに関わる女性たちの能力と地位を向上させるものと期待されています。

 

このプロジェクト実施のため、グローバル・ヴィレッジは2021年3月にクラウドファンディングを実施し、120万円の目標を大きく超える146万2,000円のご支援をお寄せいただきました。


当初は、2021年内にECOTAの加盟メンバー5団体で50名の教育係を育成する研修を行う予定でした。しかし、プロジェクトの開始は、2つの大きなハードルに阻まれてしまったのです。


ひとつは、バングラデシュで4月中旬からコロナウイルス感染の再拡大によってロックダウンが敷かれ、経済・社会活動が止まってしまったこと。もうひとつは、ECOTAが研修の実施を担うクリスチャン・エイドと契約を結んだり日本からの資金を受け取ったりするためにはNGO庁に「認定NGO」の認可を受ける必要があり、そのために長い時間と多額の費用がかかるという問題でした。

 

突破口が見えてきたのは、8月中旬。

ECOTAに加盟するフェアトレード団体のリーダーが話し合って打開策を検討した結果、メンバー団体のひとつでありピープルツリーのパートナーでもある「デュー・クラフト(DEW)」が認定NGOの資格を持っていることから、実施の事務作業を担ってもらうことになりました。

プロジェクトのコーディネートを担当するスタッフをDEWが雇用し、契約や会計の管理をしてもらいます。ECOTAは引き続き、研修に参加するフェアトレード団体の取りまとめ役としてプロジェクトを統括します。

 

この提案をクリスチャン・エイドが受け入れ、11月に入って具体的な手続きが進められました。コロナウイルスの感染拡大は、7月末から8月頭のピーク以降徐々に収まり、ロックダウンも解除されました。

 

12月16日、進捗を報告してもらうために行ったオンラインミーティングで、ECOTA代表のスワパンさんの声は明るくなっていました。

「2022年2月1日を正式な始動日として、クリスチャン・エイドとの契約やNGO庁への届け出を進めています。外出が自由にできるようになったので、関係者間の非公式ミーティングをリアルで何度か開催しています」

ECOTA理事長のスワパン・ダスさん(左上)、ピープルツリー・ファウンデーションのケイト・ウェイクリング(左下)、ルース・ヴァリアント(右下)とのオンライン・ミーティング(12月16日)

 

関係者のミーティングを経て、研修内容も一部見直しが行われました。

研修に参加するフェアトレード団体は、当初の5団体から変更や追加があり、下記の6団体に決定。すべて、ピープルツリーのパートナー団体でもあります。

・プロクリティ
・デュー・クラフト
・ジュート・ワークス
・アーティザン・ハット
・クムディニ・ハンディクラフト
・タナパラ・スワローズ

 

研修の進め方も、2段階で行うように変更されました。まず6団体から各2名、マネジメントレベルの人が受講、その後、6団体の現場で働く生産者の中から24名が教育係に選ばれて研修を受けます。これにより、それぞれの団体で経験や知識がより確実に蓄積されるものと期待しています。

 

来年のプロジェクトの展開が楽しみです。

進捗は、引き続きこの「FAIR TRADE STYLE」や、クラウドファンディングサイト「READYOR」の「新着情報」ページでお伝えいたしますので、これからもプロジェクトを見守っていただけるようお願いいたします。