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フェアトレードの現場でインターン! まどかのバングラ日誌
~ Vol.2 みんなで祝った世界フェアトレード・デー!~
フェアトレードの現場でインターン! まどかのバングラ日誌
~ Vol.2 みんなで祝った世界フェアトレード・デー!~
みなさんこんにちは!
ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジの長年のパートナーであるバングラデシュの現地NGO「タナパラ・スワローズ」(以下、スワローズ)で、インターンをしている、笹田まどかです。
最近の現地の様子はというと、6月から始まるマンゴーシーズンを村人みんなが待ちわびています!
スワローズのあるバングラデシュ北西部のラジシャヒ管区はマンゴーの産地としてとても有名で、マンゴー畑が至る所にあるんです。
5月のマンゴー
今回はフェアトレード月間の締めということで、5月11日にスワローズで実施された世界フェアトレード・デーのイベントの様子をみなさんにご報告いたします!
2024年5月11日(土)は、世界フェアトレード・デーでした。スワローズはWFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)に加盟しており、フェアトレードを促進するこのムーブメントを共に盛り上げるため、イベントを開催しました。
世界フェアトレード・デーについては、こちらのピープルツリーのブログをご覧ください。
みんなで集合写真!
普段工房で働くつくり手の方々に加え、スワローズが支援する村コミュニティの方々や子ども達も足を運んでくださり、総勢約180名が参加するビッグイベントとなりました。
イベントでは、生産マネージャーのサントゥさんより、フェアトレードについて丁寧な説明がなされました。年に一回このような機会を設けることで、自分たちの仕事の意義や、社会に与えるインパクトについて再確認するための重要な時間になったようです。
サントゥさんが熱弁してくださいました!
残念ながら、バングラデシュではフェアトレードの認知度が低いのが現状です。
一方でスワローズでは「フェアトレード」は誰もが分かる単語のひとつです。というのも、工房の入口には、WFTOが定めるフェアトレードの10の指針が掲げられていて、つくり手やスタッフたちは毎日目にすることができます。英語だけではなく、その隣にベンガル語バージョンも用意されているのが、私の推しポイントです!
工房に出入りするたびに目に入ります!
イベント内では、あるスタッフがこのようなメッセージを発表してくださいました。
「バングラデシュでのフェアトレードの認知向上のために、スワローズが模範の団体として、国内のフェアトレード業界を引っ張っていけるようにこれからも精進していきましょう!」
首都ダッカから遠く離れたこの小さな村から、国を引っ張っていくようなエネルギーが感じられることを、とても誇らしく思いました。
子連れ参加のスタッフもいました
終始、和気あいあいとした雰囲気でした!
私も参加者の皆さんの前でスピーチをする機会をいただきました。
「今日のイベントはバングラデシュだけではなく、世界中で行われています。皆さんの仕事は世界と繋がっています。ただお金を稼ぐだけの作業ではなく、世界のどこかで大切にものを使ってくれる方のためにあるのです。あなたがつくったものを将来使ってくれる方のことを想って、お仕事に励んでほしい」
「そして、実際に皆さんと一緒にお仕事をしてみて、いかに難しい仕事をしているのかわかった。簡単そうに見えてとてもスキルが必要。皆さんにとっては当たり前のように持ち合わせている技術かもしれないが、これは世界的に見ても当たり前ではない。自分の仕事にぜひ誇りを持ってほしい」
普段からつくり手の方々に伝えたかったことを発表しました。拙いベンガル語でのスピーチでしたが、真意が伝わっていることを願います。
即興のベンガル語スピーチ!緊張しましたが、何とか言い切りました!
その後、合唱をしたりお昼ご飯を食べたりして、イベントは閉幕しました。
フェアトレードへの理解と認知の向上のため、スワローズが模範として、バングラデシュ国内のフェアトレード業界をリードする存在になることを期待しています!
以上、現場からお届けしました。次回もお楽しみに!
【フェアトレードの現場でインターン! まどかのバングラ日誌】
Vol.1 自己紹介と研修プロジェクト調査報告会参加レポート
笹田まどか(ささだ まどか)
青山学院大学4年生。国際政治を専攻
2022年3月~2023年3月 現地NGO「エクマットラ」のインターンとしてストリートチルドレン支援活動に従事
2024年3月~2025年2月予定 ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジの生産者パートナー「タナパラ・スワローズ」でインターン。主にハンディクラフト部門で活動
毎日インスタグラムで日々の暮らしや仕事ぶりを投稿中