☆24周年リレーブログ☆ タナパラ・スワローズのスカート
24周年を迎えた11月のリレーブログ『ピープル・ツリー 今昔ものがたり』。
今となっては笑い話のような、懐かしい、かつてのエピソードをご紹介します。
今回は第2回目です。
ディレクターのタネモリです。
私のピープル・ツリーでの最初の仕事は、1999年春夏カタログの編集でした。
当時は『アースカタログ&マガジン』という名で、商品紹介のページは70ページ、うちファッションは30ページほど。
服はシンプルな形のシャツやAラインのスカートがメインでした。
『アースカタログ&マガジン』に掲載された、スワローズのスカート(写真中央下)。左ページの女性モデルが着用しているのもこれ。
当時から今までずっとパートナーシップを続けているバングラデシュの「タナパラ・スワローズ」は、このシーズンの生産で大きなミスをしてしまいました。サンプルは問題がなかったのに、指示と異なるスカートが納品されてしまったのです。
最終的にはなんとか販売はできたものの、指示書通りの商品が納品されないなんて大問題。
同じミスを繰り返さないよう、原因と対策の話し合いのため、代表のサフィアが現地に駆け付けました。
現地で縫製担当者全員と品質管理を担当した2人と原因を話し合った結果、彼らのコミュニケーション不足が原因だと分かりました。
実はその時期、スワローズは長年支援してくれていたスウェーデンのフェアトレード団体からの資金援助が減ったため、品質管理を監督する立場にあったトップ・マネージャーのライハン・アリさんが緊急で新しい資金提供先を探すことに大忙しだったのです。
ライハンさんは問題の大きさに気づいてほとんど泣きそうになっていました。ヨーロッパのフェアトレード組織が取引数を縮小しているなか、グローバル・ヴィレッジ(ピープル・ツリーの母体NGOで、当時の活動団体名)の支援まで失う事が心配でたまらなかったのです。
サフィアは「そんなことはしない」と彼らを励まし、集まった皆で裁断と縫製の間違いを確認し、対策を具体的に話し合いました。
当時のグローバル・ヴィレッジ新聞でも事の顛末を出張報告としてお知らせしました。
あれから16年。スワローズは女性織り職人による柔らかな手織り生地と手刺繍という特徴を活かしたクラフト感あふれるアイテムを、毎シーズン届けてくれています。
ピープル・ツリーのデザインチームは、スワローズならではの生地と刺繍を念頭に、縫製の設備や技術レベルも考慮しながらデザインを考えます。問題が起こればすぐにその解決を共に考えながら、品質の向上に取り組んでいます。
Autumn/Winter 2015コレクションのタナパラ・スワローズのアイテム。
(左)プラネット手刺繍・ブラウス、手織りラップパンツ
(右)スター手刺繍・コクーンワンピース
長年取引をしてくださっている卸先のバイヤーさんからは、「昔に比べてずいぶん品質が上がりましたね」「デザインのいいものが増えましたね」と嬉しいコメントをいただきます。そんな変化をお客さまと共有できるのも、生産者ともお取引先とも長いパートナーシップを目指すフェアトレードならではだと思います。
お客さまからいただく嬉しいコメントのもうひとつは、「ピープル・ツリーのスタッフさんはおしゃれな人が多いですね」というもの。
スタッフはもちろん毎日のように自社商品を身に着けていますが、16年前はアイテム数が少ない上にコーディネートできるものも限られ、オフィス内でスタッフの半分が「お揃い」の服装ということもしばしば。
今は複数のシーズンのコレクションにまたがって、アイテム数も増え、トップスとボトムス、アウター、アクセサリーの組み合わせも多種多様。スタッフそれぞれのセンスでコーディネートを楽しんでいます。
「People Tree Coordinate Diary」では、そんな「おしゃれな」スタッフたちのおすすめコーディネートを紹介しています。
まだまだ進化を続けるピープル・ツリーのフェアトレード・ファッションのこれからに、ぜひ期待してください!
タナパラ・スワローズのアイテムはこちら>>
今となっては笑い話のような、懐かしい、かつてのエピソードをご紹介します。
今回は第2回目です。
ディレクターのタネモリです。
私のピープル・ツリーでの最初の仕事は、1999年春夏カタログの編集でした。
当時は『アースカタログ&マガジン』という名で、商品紹介のページは70ページ、うちファッションは30ページほど。
服はシンプルな形のシャツやAラインのスカートがメインでした。
『アースカタログ&マガジン』に掲載された、スワローズのスカート(写真中央下)。左ページの女性モデルが着用しているのもこれ。
当時から今までずっとパートナーシップを続けているバングラデシュの「タナパラ・スワローズ」は、このシーズンの生産で大きなミスをしてしまいました。サンプルは問題がなかったのに、指示と異なるスカートが納品されてしまったのです。
最終的にはなんとか販売はできたものの、指示書通りの商品が納品されないなんて大問題。
同じミスを繰り返さないよう、原因と対策の話し合いのため、代表のサフィアが現地に駆け付けました。
現地で縫製担当者全員と品質管理を担当した2人と原因を話し合った結果、彼らのコミュニケーション不足が原因だと分かりました。
実はその時期、スワローズは長年支援してくれていたスウェーデンのフェアトレード団体からの資金援助が減ったため、品質管理を監督する立場にあったトップ・マネージャーのライハン・アリさんが緊急で新しい資金提供先を探すことに大忙しだったのです。
ライハンさんは問題の大きさに気づいてほとんど泣きそうになっていました。ヨーロッパのフェアトレード組織が取引数を縮小しているなか、グローバル・ヴィレッジ(ピープル・ツリーの母体NGOで、当時の活動団体名)の支援まで失う事が心配でたまらなかったのです。
サフィアは「そんなことはしない」と彼らを励まし、集まった皆で裁断と縫製の間違いを確認し、対策を具体的に話し合いました。
当時のグローバル・ヴィレッジ新聞でも事の顛末を出張報告としてお知らせしました。
あれから16年。スワローズは女性織り職人による柔らかな手織り生地と手刺繍という特徴を活かしたクラフト感あふれるアイテムを、毎シーズン届けてくれています。
ピープル・ツリーのデザインチームは、スワローズならではの生地と刺繍を念頭に、縫製の設備や技術レベルも考慮しながらデザインを考えます。問題が起こればすぐにその解決を共に考えながら、品質の向上に取り組んでいます。
Autumn/Winter 2015コレクションのタナパラ・スワローズのアイテム。
(左)プラネット手刺繍・ブラウス、手織りラップパンツ
(右)スター手刺繍・コクーンワンピース
長年取引をしてくださっている卸先のバイヤーさんからは、「昔に比べてずいぶん品質が上がりましたね」「デザインのいいものが増えましたね」と嬉しいコメントをいただきます。そんな変化をお客さまと共有できるのも、生産者ともお取引先とも長いパートナーシップを目指すフェアトレードならではだと思います。
お客さまからいただく嬉しいコメントのもうひとつは、「ピープル・ツリーのスタッフさんはおしゃれな人が多いですね」というもの。
スタッフはもちろん毎日のように自社商品を身に着けていますが、16年前はアイテム数が少ない上にコーディネートできるものも限られ、オフィス内でスタッフの半分が「お揃い」の服装ということもしばしば。
今は複数のシーズンのコレクションにまたがって、アイテム数も増え、トップスとボトムス、アウター、アクセサリーの組み合わせも多種多様。スタッフそれぞれのセンスでコーディネートを楽しんでいます。
「People Tree Coordinate Diary」では、そんな「おしゃれな」スタッフたちのおすすめコーディネートを紹介しています。
まだまだ進化を続けるピープル・ツリーのフェアトレード・ファッションのこれからに、ぜひ期待してください!
タナパラ・スワローズのアイテムはこちら>>
☆24周年リレーブログ☆
- 第4回 新スタッフなのに長いおつきあいな関係
- 第3回 変わりゆく生産者たちの環境と変わらないもの
- 第2回 タナパラ・スワローズのスカート
- 第1回 生産者団体「アシシ・ガーメンツ」のオーガニックコットン